4月2日(木)歌舞伎座雁治郎襲名興行初日に行く
4代目雁治郎襲名興行が歌舞伎座であるので、それに出かける。初日。やはり江戸では、雁治郎になじみがないのか、決して満席ではない状態。雁治郎の襲名興行は、2月の大阪松竹座でも見ている。
演目としては、最初が扇雀の「碁盤太平記」。これは、戦後2度目の上演ということなので、見たことはない。「仮名手本忠臣蔵」の前身のようで、近松の作だが、明治に渡辺霞亭が改作したもの。この霞亭という人、たしか天理教の教祖伝も書いていたはず。いかにもという話になってはいるが、長たらしく、仮名手本の9段目には到底及ばない。扇雀の大石もどうか。次は、「六歌仙」で、ベテラン俳優が次々に出てくる。ただ、三津五郎が亡くなったのは大きく、踊りで話して見せらるのか。そもそも「六歌仙」の内容に問題があるのかもしれない。最後に、「夕霧」で、雁治郎が出てきて、襲名公演ということになった。劇中で簡単な口上もあった。
夜の部は、最初の演目をスルーして、有楽町のビックカメラにビデオカメラを買いに行く。これが急に必要になった。戻って、「成駒家歌舞伎賑」、襲名という賑やかさがあり、最後には山城屋も入れて、成駒家5人の口上が簡単にある。次が、襲名の「河庄」。実はこれははじめて。雁治郎は熱演だが、相手の梅玉が喜劇的に対応できないので、面白みに欠ける。芝雀もどうか。最後は、「石橋」で、場内は喝采。
一応名のある役者は出ているが、雁治郎にからんではいないので、なんだか物足りない襲名興行になった。
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