4月20日(月)名古屋の中日劇場で猿之助の「雪之丞変化」を楽しむ
名古屋へ行く。中日文化センターからのご招待で、中日劇場での歌舞伎公演を見に行く。朝、小田急線が遅れて、最初の「操三番叟」には、途中から遅れて入る。
面白かったのは、「雪之丞変化」。これは、今回猿之助のために新たに書き下ろされたものだというが、全体の印象は、スーパーではない「スーパー歌舞伎」。あるいは、猿之助歌舞伎と言った方がいいのかもしれない。音楽が下座音楽ではなく、現代音楽なので、大衆演劇風でもあったが、場面転換がスピーディーで、展開も早く、これからどうなるのだろうという期待を常に抱かせるように進んでいった。
猿之助は、まさに猿之助で、くさいといえばくさいが、それで全体がしまる。米吉の鉄火なあねごなどもなかなかうまく、観客は大喜び。宙乗りも、タコが使われ、スリルがあった。これはおそらく、演舞場で再演されるのではないだろうか。
昼の部が終わってから、文化センターの方に顔を出したら、夜の部も見ていきますかということになり、予定が変わる。途中、読売新聞の大阪から高野山の大法会のことについて電話取材を受け、そのあと、夜の部を見る。
うっかりしていたのは、猿之助が口上にしか出ないこと。愛之助の早変わりとはいっても、そんなに多くはなく、通常の「八犬伝」。八犬伝は、超長編だけに、歌舞伎化が難しいが、途中、隼人のおいらんなどが見られて、後半は面白かった。
この前の秋の名古屋もよかったが、意外に名古屋公演は面白いのかもしれない。夏には、六本木でやった海老蔵の地球投げもある。
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