10月7日(水)ワンピース歌舞伎初日を見て巳之助の演技力に感心する
新橋演舞場のスーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」初日に行ってきた。こういうものは、とりあえず初日に行くといい。前回の仏師の話は、テレビで見ただけだが、漫画をどう処理するのか、ワンピースの漫画には興味がないし、読んだことがないのだけれど、とりあえず行ってみた。漫画を見ている人たちには、いろいろお楽しみもあるのだろうが、まったく知識がなくても楽しめるようになっている。
第1幕は、初日のせいもあるだろうが、もたもたしているし、脚本も甘いので、こんなものかとちょっと後悔もしたが、2幕目俄然面白い。何より大きいのは、巳之助のボン・クレー。彼がこんな演技ができるとは、かなり驚いた。感情をうまく表現し、それが観客を乗せていく。それで舞台がしまり、あとは、その勢いで進んでいった。踊りの方はともかく、演技力ということでは、巳之助父親以上ではないか。2幕目は、宙乗りもあり、ある意味ここだけで満足するし、これだけあればいいとも言える。本水も使われるし。
後は、白ひげの右近。スーパー歌舞伎Ⅱでは、彼が出てくると、存在感が違い、歌舞伎になっていく。その点では、竹三郎はなぜ出ているのかわからない。
客席には、久しぶりに猿之助の父、段四郎の姿が。舞台でも見たいものだ。それから、歌舞伎座に出ている尾上右近も。珍しい演目の初日ということでテレビも入り、華やか。ただこれを2か月続けるというのは、大変だろうなあと思った。
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