3月3日(木)小田急線が遅れ雀右衛門の挨拶に間に合わず菊五郎休演に驚くが襲名披露興行を大いに堪能する
朝、歌舞伎座へ向けて出かける。雀右衛門襲名の昼の部を見るためだが、開演前に挨拶があるというので、それを見ようとして早めに出る。ところが、小田急線が、車両点検の影響で遅れている。けっきょく、着いたのは10時30分近くで、とっくに歌舞伎座前でのあいさつは終わっていた。さらに、入ってみると、菊五郎休演とか。それにもびっくりしたが、先月『新書太閤記』で出ずっぱりだったことが影響したのだろうか。それなら、いいが。
昼の部は、「対面」から。工藤は、先日「吉野山」を見て感動した橋之助。やはり立派。甲高くなるセリフの悪い癖がなくなり、実に堂々としている。なんだかこの人のファンになりつつあるような気がする。五郎は松緑で、先月の不振がうそのよう。勘九郎の十郎もいいし、鴈治郎の朝比奈がどっしりしていて全体を絞めている。
次は、珍しい「女戻駕」と「勢獅子」。前者は趣向が面白いし、3人とも愛嬌がある。後者はさすが梅玉だが、魁春は途中で間違えたりと、こちらはご愛敬。
次はいよいよ襲名演目の「鎌倉三代記」。先日駒之助師匠で聞いている。歌舞伎の舞台で見るのははじめての気がする。菊五郎の代役は菊之助だが、はじめからの配役のようにうまくやっている。若武者ぶりがいい。新雀右衛門は、相当な熱演。次から次へとよい役者が出てくるというのは、さすがに襲名披露興行ならでは。今日は一階席だが、そうした席をとった甲斐があった。
そこまででも十分だが、最後は仁左衛門と孝太郎の「団子売」。うすが出てくるところは、来月の「毛谷村」の伏線だろうが、この二人、実の親子だが、まるで夫婦のように見える。これで家内が、孝太郎を見直していた。
終わってから、サウンドクリエイトに少しより、新宿へ。紀伊国屋書店で今日発売の『殺戮の宗教史』の並び方を確認しようとしたが、まだ着いたばかりのようで、ほかの本の上に無造作におかれているだけ。配置はこれからなのだろう。
夜は、ひな祭りで、寿司パ。
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