4月8日(火)雀右衛門襲名披露興行で口上を聞く
午前中は、原稿書きなど。連載原稿を書き、監修本の校正をして、書きかけの本の第3章を書き終える。本は一度書いたものなので、それに大幅に手を入れていくという形で進んでいる。
午後は、少し仕事をした後、東銀座へ。あれは何というのだろう、スピーカーの前についているすだれのようなものが古びて糸が伸びてしまったので、それを直しに出す。店が休みなのでポストにそのまま入れた。
歌舞伎座は夜の部。最初は橋之助と菊之助の「角力場」。これまであまり面白いものとは思っていなかったが、菊之助の長吉が目を見張るような面白さ。やはり上に重たいものがいないせいなのだろうか。橋之助は、これは重さが足りない。
次は雀右衛門襲名の口上。たくさん並んでいる。話題の東蔵の新雀右衛門はもっと自己主張をというアドバイスも聞いた。それにしても、吉右衛門はなぜあれほど口上が下手なのだろうか。兄貴の敵ではない。
次は襲名狂言の「金閣寺」。雀右衛門は先代にそっくり。幸四郎の大膳は、本当に悪い奴だということがわかるが、ただ悪いだけだともいえる。仁左衛門は、ちょっとこの役にはあっていない気がした。少し役の在り方からすると、偉そうなのだ。
最後は、「関三奴」。三人の奴が踊るから、このタイトルなのだと思うが、近年は二人が多いという。それはともかく、鴈治郎、勘九郎、松緑というあまり見ない組み合わせ。三者三様、なかなか楽しかったが、松緑のうまさはびっくりした。
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