7月16日(土)トルコでのクーデターに思う
トルコでクーデターが起こったということをニュースで知る。日本のテレビは、詳しい状況を伝えてくれないので、CSでCNNとBBCを見た。CNNは、政権が国民から遊離していて、クーデターもいたしかたないといった論調で、偏りが気になった。BBCの方は、そうしたことはなかった。見ていた時間、トルコは深夜だが、情勢は刻々と変化していて、最終的には鎮圧されたという報道があった。歴史的に、トルコでは珍しいことではないのかもしれないが、義弟の国でもあるので気になるところだ。
日本では、自衛隊はあっても、軍隊はないので軍事クーデターが起こることはないのだろうが、どの国でもそうした可能性はある。その感覚が日本人には失われてしまったのかもしれないが、戦前には2.26などもあった。軍隊は兵器を持っているわけで、政権に強い不満を抱いたとき、自分たちの力でなんとかしたいと考えるようになるのだろう。そこにも、軍隊を持つことの危険性がある。
しかも、トルコでも、イスラム教の信仰をめぐる考え方の違いということが背景にある。トルコは政教分離を厳格にする世俗国家だが、イスラム教の信仰を強化したいと考える人たちはいる。大統領がそういう考えだから、かなりややこしい。鎮圧されて、これですべてが終わったということではないのだろう。
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