7月21日(木)老成の先にあるものにどう立ち向かうのか
東京大学高齢社会総合研究機構の「ジェロントロジー・ネットワーク」の全大会で、『もう親を捨てるしかない』をもとにして講演をした。講演のタイトルは、「超高齢化社会を前にして」というもの。価値観が変容し、なおかつ超高齢化が進む中で、私たちはどのようにしたらいいかを考えてみた。
本を書いてみて、その後考えた一番大きなことは「老成」の問題だ。講演でも少し話をしたが、いったん老成したと思われた人が、さらにそのあとになると、幼児化したり、好ましくない老人になったりするということだ。どうも老成の先があるらしい。
老成ということは、単に個人の人格ということだけではなく、その個人がどういった人間たちとかかわりを持っているかが影響するのではないか。となると、齢を重ねると、かかわりが次第になくなり、そうなるとそれまで形成されてきた人格を維持できなくなる。老後があまりにも長いからだ。
これは、恐ろしいことで、誰もがこころしておかなければならないが、個人の考え方だけではどうにもならないだろう。いったいどうしたらいいのか。避けては通れない問題だ。
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