7月30日(土)国立劇場で春日大社「おん祭」の神事と公演を見る
国立劇場の特別企画公演、『春日若宮おん祭―おん祭の神事と芸能』に行ってきた。11時からと2時半からの2回の公演だが、全体が一続きになっているので、全部見ないと仕方がない。
11時の部では、神を本殿からお旅所へ遷す「遷幸の儀」からはじまり、奉幣や祝詞奏上など神事からはじまる。「おーおー」の警蹕の声が場内に響くが、やはり劇場のなかでは、屋外とは異なる。
そのあとは、各種の芸能が奉納されるが、主体は「春日古楽保存会」の人たち。いわば素人だ。かなりおしていて、最初の休憩までに30分押し。よって、2時半からの部は会場が遅れた。
その2時半からの最初は、「細男」というもので、「せいのお」と読む。白い浄衣をつけた舞人が白い布を目の下に垂らして踊り、小鼓や笛を演奏するのもの。パンフレットでは、「実に神秘的な舞である」と紹介されているが、ただ、舞人が袖で顔を覆って、歩くだけのもので、神秘的という感じはしなかった。しかも、次の猿楽は、能楽師や狂言師が演じたので、あまりに差が出てしまった。
最後は、環幸の儀で終わった。春日大社のおん祭りは12月17日に行われる。真冬の屋外。相当に寒いのだろう。今回の上演では、バックが時間経過とともにだんだん日が暮れていき、後半は夜という形がとられていた。これを見たら、本物は見なくてもいいという、そういう気になった。
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