7月6日(水)『仏像の見方が変わる本』が出てけれどそれで『映画の見方が変わる本』のことを思い出した
洋泉社MOOKとして『仏像の見方変わる本』が刊行された。私は、仏像10選ということで、仏像を10体ほど選び、その背後にある信仰について解説している。籔内佐斗司さんも20体ほど選んでいるので、それと重複しないものを選んだ。
原稿の関係から馬頭観音を六観音の一つとして入れる必要があり、その代表ということで福井の中山寺のものを選んだが、実はこれだけは見ていない。秘仏で33年に一度の開帳ということで、拝見する機会に恵まれていないからだ。その点では、すでに見たことのあるほかの馬頭観音を選ぶべきかとも思ったが、どう考えても、中山寺のものが優れているのでこの結果になってしまった。ほかの9体については、すべて見ている。
実は、1989年に別冊宝島の100号として『映画の見方が変わる本』というのものが出ている。今回のタイトルはそれを踏まえてのものだろうが、映画の方は町山智浩さんの編集だったはずだ。その頃の私は、放送教育開発センターの助教授で、同僚の浜野保樹さんの紹介でこれに書くことになった。もしかしたら、初めて原稿料をいただいたものではなかったかと思う。
それから、17年が経って、仏像について書くというのは、その頃には予想もしていなかった。その点では、自分のやっている仕事もずいぶんと変わってきた気がする。ちなみに、映画の本では、ドラえもんと黒澤明について2本の原稿を書いていた。
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