7月7日(木)萱野稔人さんのラジオに出て往生際の重要性に思い至る
夜、ラジオに出演した。J-WAVEのJAM THE WORLDという番組で、これまで何度か出てことがある。パーソナリティーは、萱野稔人さんで、お会いしたのは水野和夫さんとの対談以来ではないだろうか。大学の方がかなり忙しいらしい。
テーマは、私の『もう親を捨てるしかない』の本についてで、介護や医療の問題からはじめ、後半は死生観の話になった。現代において難しいのは、死というものをどうとらえるかで、浄土といった古い考え方が力を失っている。そうなると、死は無としてしかとらえられなくなり、それを避けるために少しでも長生きしようという話になる。あの世に逝った方がいいという話にはなかなかなってくれない。
そこには、社会の変化があり、近代化による意識の変容ということがかかわってくるわけだが、その分、現代の人間は往生際が悪くなっている気がする。往生際というのは、なかなかに蘊蓄のあることばで、死ということだけではなく、生きている間にも、この往生際という問題にぶちあたる。最近も、往生際がひどく悪い政治家がいた。そうなると、再生の希望も失われる。
いかに往生際を良くするか、それがこれからの課題かもしれない。
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