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July 2016

July 31, 2016

7月30日(土)国立劇場で春日大社「おん祭」の神事と公演を見る

国立劇場の特別企画公演、『春日若宮おん祭―おん祭の神事と芸能』に行ってきた。11時からと2時半からの2回の公演だが、全体が一続きになっているので、全部見ないと仕方がない。


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11時の部では、神を本殿からお旅所へ遷す「遷幸の儀」からはじまり、奉幣や祝詞奏上など神事からはじまる。「おーおー」の警蹕の声が場内に響くが、やはり劇場のなかでは、屋外とは異なる。

そのあとは、各種の芸能が奉納されるが、主体は「春日古楽保存会」の人たち。いわば素人だ。かなりおしていて、最初の休憩までに30分押し。よって、2時半からの部は会場が遅れた。

その2時半からの最初は、「細男」というもので、「せいのお」と読む。白い浄衣をつけた舞人が白い布を目の下に垂らして踊り、小鼓や笛を演奏するのもの。パンフレットでは、「実に神秘的な舞である」と紹介されているが、ただ、舞人が袖で顔を覆って、歩くだけのもので、神秘的という感じはしなかった。しかも、次の猿楽は、能楽師や狂言師が演じたので、あまりに差が出てしまった。

最後は、環幸の儀で終わった。春日大社のおん祭りは12月17日に行われる。真冬の屋外。相当に寒いのだろう。今回の上演では、バックが時間経過とともにだんだん日が暮れていき、後半は夜という形がとられていた。これを見たら、本物は見なくてもいいという、そういう気になった。

July 29, 2016

7月28日(木)新宿で偶然担当編集者と出会う

打ち合わせと、新しく買ったジャケットの直しなどを受け取るために新宿へ出かけた。ようやく関東も梅雨明けということらしいが、梅雨明けの爽快さはない。今年は当初、猛暑と予想されていたが、どうもそうではないらしい。天気予報では、夏が短いとも言っている。

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新宿の用事の最後は、カメラのフィルターが落として壊れたので、それを外してもらうことだった。それでビッコロに寄ったのだが、直してもらっている最中に、その横を知っている人が通りかかった。はじめはその姿がはっきりしなかったのだが、近づいてくるうちに鮮明になり、声をかけてみた。今執筆しているロックと宗教の本の担当編集者なのだが、かなり前にやはり新宿のタワーレコードへのぼるエレベーターのところで会ったことがある。

街中で知り合いに出会うということは決して珍しいことではないし、以前、妹と出かけると必ず誰かに会うということがあった。面白いのは、つい最近会った人に会うということで、どうやら私たちは、街中で多くの知り合いとすれ違っているのに、最近あった人しか認知できず、出会いにならないようだ。そこらあたりのことは研究されているのだろうか。興味深い。

July 28, 2016

7月27日(水)葬式の意義について一条真也氏と激論を戦わせる

葬式をめぐって一条真也氏とこれまで往復書簡を交わしてきたが、それを踏まえての対談となった。対談の前に、これを本にしてくれる三五館の編集者から、『ブラバン・キッズ・ラプソディー』と、『ブラバン・キッズ・オデッセイ』という2冊の本をいただいた。いずれも、今TBSでやっている「仰げば尊し」というドラマの原作らしい。本のタイトルとドラマのタイトルがあまりに違うが、吹奏楽部の物語のようだ。


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対談は、葬式は必要かというところが、当然ながら一番の問題で、それをめぐって話し合いが行われた。一条氏は、葬式という儀式は、亡くなった人間の尊厳にもかかわることで、絶対に欠かせないことだと主張する。こちらは、儀式ということの意義は認めるものの、現代の社会において果たして葬儀は重要なことなのかと反論した。話は、葬祭会館や葬式仏教の問題点をあげていったり、最後は死生観にたどり着いた。どうこれはまとまるのだろうか。10月には出るようだ。

終わってから、魚真乃木坂店で打ち上げ。

July 27, 2016

7月26日(火)新宿御苑には「ポケモンの壁」が

新宿に用事があったので、ついでにポケモンの聖地、中央公園に行ってみる。夕方まだ早い時間ということもあり、それほど多くはないが、雨にもかかわらずポケモン狩りに来ている人たちがいた。

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そのあと、会計士の事務所に行って、会社の決算について報告を受けた。若干の黒字になっていた。終わってから、その近くの居酒屋で軽く食べたあと、新宿御苑のハラールらーめん桜花のことを思い出し、そこまで行ってみる。混んでいて、並んだ。

食べ終わってから、新宿御苑に寄る。夜ということで、こちらの方がポケモン目当ての人の数が多い。車で少し遠くから来ていて、車のなかでゲームをしている人たちが多い。天気がよければもっと多いのだろう。じっとゲームに興じている人々の列を見て、エルサレム嘆きの壁を思い出した。

「ポケモンの壁」だ。

July 26, 2016

7月25日(月)都知事選に思う

街中にこんなポスターが貼られていた。

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これが候補者の政策の柱だというのだから、ちょっとあきれてしまう。この候補者、最近はこれに加えて、「学ぶによし」と言っている。なんだか、温泉の効用を述べているキャッチフレーズのようだ。

急に都知事が辞職してしまったのだから、大慌てになるのもいたしかたないが、今回の選挙、そうしたことを見通して、あらかじめ準備していた候補者が極端に少ない気がする。前日の騒ぎが起こってからは、それなりの月日が流れている。騒ぎの発端の時点で、辞職が避けられないことは十分に見通せたのではないか。その時点から考えれば、いくらでも考える余地はあったはずだ。

本気で都知事になろうとしている候補者に投票するしかない。その候補者の政策が好ましいかどうかは二の次。そんな選挙になっている。


July 25, 2016

7月24日(日)例年のごとく経堂祭りへ

経堂祭りは、農大通り商店街の祭りだ。祭りとはいっても、神社とかの例大祭ではないので、宗教色は一切ない。中心は、阿波踊りだが、日曜日はサンバも出る。それに、農大の応援団も参加し、有名な大根踊りも披露する。

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その点では、独自色もなく、広く知られているわけではないが、人出はかなりのものになる。商店街が狭いせいもあり、そこを阿波踊りの連やサンバのチームが通るので、余計混雑する。特徴としては、屋台が出ず、商店街沿いにあるそれぞれの店が、飲み物や食べ物を提供することにある。

ワンパターンで、何度も来ていると、飽きも来る。以前は、娘が阿波踊りに参加していたので、それを見に行くという目的もあったが、今はそれもない。ただ、日曜日に時間もあるということで、今年も出かけた。出かけると、地元の人にいろいろと会う。商店街が一本なので、どうしてもそういうことになる。

ほかの地域にこれと同じような祭りがあるのかどうか、人出を含めかなり珍しいものかもしれない。そこに経堂の特殊性があるようにも思う。

July 24, 2016

7月23日(土)カフェバー・エデンで話をして急遽「ポケモンGOについての世界宗教者会議」の構想が持ち上がる

夜、最近話題のカフェバー「エデン」で、話をする。エデンは、有楽町線・副都心線の要町駅から歩いて、住宅街のなかにある。ただ、隣が飲み屋だったりするので、そういう場所なのだろう。

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テーマは、「エピファニー」と設定したが、私の宗教学との出会いからはじめて、どういった人生を送る中で、エピファニーに通じるイニシエーションを経てきたかを語る。ついでに、秘蔵DVDとして、善隣会(現善隣教)の教祖のことを扱ったNHKの番組「教祖誕生」やら、これは秘蔵ものではないが、「ジーザス・キャンプ」の一部を流した。

終わってから、池袋で懇親会となったが、その席上で、ポケモンGOのことが話題になり、急遽、「ポケモンGOについての世界宗教者会議」を8月6日土曜日2時から開催することになった。参加者場所は未定だが、このゲーム、現実の空間を仮想空間にしてしまう新しいタイプのもので、宗教界にも影響が及んでいる。とくに人を動かす力をもっていることがいろいろと問題になりそうで、すでに宗教界からの反応も出ているが、それをまともに考えてみようというのが会議の趣旨だ。これは、きっと必要な会議だと思う。

July 23, 2016

7月22日(金)ポケモンGOは世界を変えるのか?

ポケモンGOが日本でも配信になった。私はスマホを持っていないので、できないが、妻が持っているので、それにアプリを入れたら、妻がはまっていた。待ちには、モンスターを探している人たちがあふれているらしい。一日家にいたので、私はそういう光景にも接していない。

ダウンロードするという仕組みなので、瞬く間に広がっている。こうした現象自体が今までになかったことだ。世の中は速くなっている。このブームがいつまで続くのか、どういう展開を見せるのか、今の時点ではまったく未知数だが、きっといろいろなことがこれから起こるのだろう。

歩きスマホの問題とか、立ち入れない場所に入るとか、そういうことは予想されているが、スマホの使い方自体が変わるのではないか。電車の中で見ていても、皆、時間つぶしでスマホを使っている印象が強い。SNSとゲームが中心のようだが、ポケモンGOは、これまでのものとは異なる気がする。なにしろ、現実の世界と仮想現実の世界が重なり合っているからで、ゲームとしてもよりリアルだ。このアプリを通してみると、現実がそれまでとは違って見える。

これまでも、仮想現実のなかに入り込むようなゲームがあったが、いまいちはやらなかった。スペックの問題とかもあるが、仮想現実の世界で完結してしまっていたことが、実は大きいのではないだろうか。消そう現実の世界の土地を買うなどということもあったが、あれはどうなっているのだろう。

July 22, 2016

7月21日(木)老成の先にあるものにどう立ち向かうのか

東京大学高齢社会総合研究機構の「ジェロントロジー・ネットワーク」の全大会で、『もう親を捨てるしかない』をもとにして講演をした。講演のタイトルは、「超高齢化社会を前にして」というもの。価値観が変容し、なおかつ超高齢化が進む中で、私たちはどのようにしたらいいかを考えてみた。

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本を書いてみて、その後考えた一番大きなことは「老成」の問題だ。講演でも少し話をしたが、いったん老成したと思われた人が、さらにそのあとになると、幼児化したり、好ましくない老人になったりするということだ。どうも老成の先があるらしい。

老成ということは、単に個人の人格ということだけではなく、その個人がどういった人間たちとかかわりを持っているかが影響するのではないか。となると、齢を重ねると、かかわりが次第になくなり、そうなるとそれまで形成されてきた人格を維持できなくなる。老後があまりにも長いからだ。

これは、恐ろしいことで、誰もがこころしておかなければならないが、個人の考え方だけではどうにもならないだろう。いったいどうしたらいいのか。避けては通れない問題だ。

July 21, 2016

7月20日(水)農大通りに新しい店がオープンしようとしている

農大通りに、また新しい店がオープンしようとしている。ここは、元は「またきてや」という串揚げ屋だった。農大通りにふさわしく値段は安く、それなりに客は入っていたように思うが、客単価が安すぎたのだろうか、いつの間にか閉店していた。1年くらいしか続かなかったのではないだろうか。

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農大通りは、人通りは相当に多い。したがって、通り沿いにある店は家賃がそれなりにするのだろう。どうもそこに経営の難しさがあるようだ。人通りの数をもとにすると、客の数の予測が狂い、それで破たんするとも聞く。長く続いている店は、だいたい農大通りには少ないし、皆、常連が核になっている。

最近の店としては、珈琲館がつぶれて、上島珈琲の店がオープンした。まだ行ったことがないが、そこへ行った人の話では、毎日出すコーヒーが決まっていて、それしか出ないらしい。それで注文もしないで出てきたというのだが、経堂の人たちは新しもの好きでも、自分たちが気に入らないと、まったく相手にもしないところがある。

新しい店がどうなるのか。いつも注目していて、とりあえずは一度行ってみるのだが、2度行こうという店は少ない。あたりの店はいつできるのだろうか。

July 20, 2016

7月19日(火)『天皇とは何か』の重版が決まる

宝島新書として、2013年2月に出した『天皇とは何か』の重版が決まった。これまで一度も版を重ねていないので、珍しいことだ。しかも8000部。天皇の生前退位のことで、本も動いているらしい。

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『天皇とは何か』は、井沢元彦さんとの対談で、発売当初、それなりに売れていたし、わかりやすいと評判も良かった。ただ、重版には今一歩というところだったので、今回の決定はとてもうれしいし、世の中の関心がどういう方向にむかっているかもわかる気がする。

天皇というあり方、あるいは天皇制が根本的な危機にあることはたしかで、『天皇とは何か』でもその点について突っ込んだ議論をした記憶がある。それから何も解決されていなかった。これからどういう方向にむかうのか、待ったなしの状況であることは間違いない。

July 19, 2016

7月18日(月)大学で教えていて一番つらいことは何か

暑い中、午前中から六本木ヒルズへ。ここのところ、六本木ヒルズでは夏休みになると、ドラえもんがどこかから出てきて、買い物客のお相手をしている。見ていると、毎年持っているものが違っていたりする。今年はけやき坂の方にもそうしたコーナーがあるのを発見した。

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ヒルズでは、ひたすら採点。「宗教学」をとっている学生が100人くらいいるので、その試験の解答を見ていく。試験時間を60分にしたが、皆書ききれているので、この時間で十分だということが分かった。それにしても、100人分は多い。10時半からはじめて、途中昼飯に外に出たが、4時近くまでかかってしまった。採点というのがいちばんやっかりで辛い。

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帰りがけ、電車に乗ると、津田塾大学の進学部の広告が出ていた。先日萱野さんがパーソナリティーをつとめていたラジオに出演したが、相当に大変だったらしい。採点の比ではない。ご苦労なことだ。


July 17, 2016

7月16日(土)トルコでのクーデターに思う

トルコでクーデターが起こったということをニュースで知る。日本のテレビは、詳しい状況を伝えてくれないので、CSでCNNとBBCを見た。CNNは、政権が国民から遊離していて、クーデターもいたしかたないといった論調で、偏りが気になった。BBCの方は、そうしたことはなかった。見ていた時間、トルコは深夜だが、情勢は刻々と変化していて、最終的には鎮圧されたという報道があった。歴史的に、トルコでは珍しいことではないのかもしれないが、義弟の国でもあるので気になるところだ。

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日本では、自衛隊はあっても、軍隊はないので軍事クーデターが起こることはないのだろうが、どの国でもそうした可能性はある。その感覚が日本人には失われてしまったのかもしれないが、戦前には2.26などもあった。軍隊は兵器を持っているわけで、政権に強い不満を抱いたとき、自分たちの力でなんとかしたいと考えるようになるのだろう。そこにも、軍隊を持つことの危険性がある。

しかも、トルコでも、イスラム教の信仰をめぐる考え方の違いということが背景にある。トルコは政教分離を厳格にする世俗国家だが、イスラム教の信仰を強化したいと考える人たちはいる。大統領がそういう考えだから、かなりややこしい。鎮圧されて、これですべてが終わったということではないのだろう。

July 16, 2016

7月15日(金)7月大歌舞伎から帰ったら出演してた東蔵が日本国宝になっていた

7月大歌舞伎昼の部へ行った。三階席の1列目で見たが、その後ろはほとんどが女子高生。小野学園というところの生徒さんのようだ。そこには先生たちも混じっているので、実に静か。いつもように観客の話し声がしなかった。

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しかし、演目としては、高校生が見るものなのだろうか。なにしろ、男女の愛欲を描いた「柳影澤蛍火」。あるいは興味津々で見たのかもしれないが、これが初めての歌舞伎だとしたら、今後どうなるのだろうか。ちょっとそんなことも考えてしまった。

「柳影澤蛍火」はじめて見た。猿之助がやりたかったようだが、ちょっと展開が遅い。2回も休憩が入って、それで見るものなのか、今の時代には合わない感じがした。みなそつなくこなしてはいるが、見終わると物足りない。

最後は、「流星」で、猿之助の宙乗りがつく。尾上右近が、観心寺の如意輪観音かと思わせるふくよかさ。一時は女形としてどうなのだろうかと思わせたが、しだいに立派な女形になっている。猿之助の踊りは達者。こちらも、襲名したころとはかなり違い、自由闊達。巳之助は、松竹座で「芋堀長者」を踊った方がよかったのではないか。

家に戻ったら、桂昌院を演じていた東蔵が人間国宝になっていた。本人も周囲も知ってるはずだが、観客には知らされなかった。そういえば、日経の歌舞伎担当の記者に会った。関係があったのだろうか。

July 15, 2016

7月14日(木)授業も終わったので吉祥寺で元喫茶店のイタリアンへ

授業では試験をやったし、演習の方も終わった。これで、しばし大学に来ることはない。アテスエで少し買う。


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そのあと、吉祥寺に出て、イタリアンの「ボガ」へ行く。ここに来たのははじめてだが、実ははじめてではない。昔は、ここは喫茶店で、ほかに2号店など複数のボガがあった。喫茶店からイタリアンに変わってからははじめて。いっさかややこしい。

振り返ってみると、昔の吉祥寺は喫茶店の町だった。ボガのほかにもコーヒー専門店があったし、あるいは今でもあるのかもしれないが、ジャズ喫茶も、喫茶が中心だった。今もあるメグのほかに、ファンキーもあったし、A&Mだったか、そんな名前の店もあった。コーヒー一杯でねばり、そこで時間をつぶすというのが昔のやり方だった。

今では、喫茶店というのはタバコを飲む人のための喫煙所で、スタバなどは居心地もよくない。京都の鴨川沿いにあるスタバはなかなかいいが、それも例外だ。京都には今も喫茶店文化が残るが、東京では、昔とは大きく違う。

July 14, 2016

7月13日(水)なぜ両国高校から哲学に進むのか

夜東京女子大の哲学選考での非常勤講師の懇親会があった。おそらくこれはどの大学でも行われているもので、日本女子大でもやっていた。

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その席上、両国高校の先輩と後輩という方々がいて、両国高校から東大の哲学科に進学し、哲学を研究している人が多いという話を聞いた。両国哲学会といったものもあるらしい。宗教学の場合、私の出身の西高から来ている人たちが相当に多い。私の前後6代、西高出身者がいた。一年に2、3人しか宗教学には普通来なかった時代だけに、これは注目される現象だと思ってきた。その後も、西高出身で宗教学に進んだという編集者などにも会った。

日比谷高校からも宗教学には来ていたが、西高ほどではない。なぜ西高の出身者は宗教学に進み、両国の出身者は哲学に進むのか。宗教学には両国出身者はいなかった気がする。別に高校で宗教学や哲学を学ぶわけでもないし、そう勧められるわけでもない。おのずとそういう方向に行くのだろうが、これは面白いところだ。今日はそんなことを考えた。

July 13, 2016

7月12日(火)ビートルズの彼女はいったい誰なのか

最近、ピアニストのブラッド・メルドーに関心をもっている。前は、あまり好きなミュージシャンではなかったけれど、『10years solo live』を聞いて、考えが変わった。トリオで演奏される『Blues and Balldes』もなかなかいい。ソロ・ライブの方には、演奏についての詳しい解説があり、全体の構成が一定の音楽的な意図にもとづいてなされていることが分かる。知的というか、頭のいいピアニストなのだろう。

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そのなかで、両方のアルバムで共通に演奏されているのがビートルズの「And I Love Her」で、これがトリオの演奏では一番気に入っている。テーマを単純に繰り返していく演奏の仕方だが、ソロの解説ではメロディーの美しい曲では、意図的にそうしたアプローチをとっていることを明かしている。

今、ロックと宗教の本で、ビートルズのことを書いているが、ビートルズにおけるsheやherの使い方は独特だ。これは、参考文献にしている武藤浩史の『ビートルズは音楽を超える』でも問題にされていることだが、いったいこの三人称単数代名詞の女性形が具体的に何を意味しているかということが意外とわからない。「And I Love Her」
でも、歌い手が話しかける対象として「あなた」も登場するので、人間関係の構造は複雑だ。一体、彼女とは何をさしているのか。これはビートルズをめぐる謎の一つだ。

July 12, 2016

7月10・11日(日月)大阪松竹座で雀右衛門襲名興行を見る

日曜から月曜にかけて、大阪へ行き、松竹座で雀右衛門襲名興行を見てきた。

襲名というよりも、もっぱら仁左衛門の芝居を楽しみにして行ったのだが、終わってみて、印象に残ったのは、違う役者だったような気がする。日曜日に夜の部から見たが、最初は、「菊畑」。橋之助は智恵内が大好きらしいが、とくによかったのは、最後、孝太郎の皆鶴姫が芝居が細かくて、うまく、それで盛り上がっていった。歌六の鬼一、梅玉の虎蔵で、かなり豪華。淡海は亀鶴。ここのところ歌昇の淡海を二度続けてみたせいか、やはりこういう悪人でないといけないのだと再確認。


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次は、口上。我當が体の悪い中、歌舞伎座に続いて列座している。進之介は、ここだけ。雀右衛門が実は大阪の生まれだと今回、皆に認識されたようで、初代から3代目までが上方の役者だったこともあり、上方歌舞伎の大名跡を継いだというムードになっていたのが面白かった。

「鳥辺山心中」は、さすが仁左衛門だが、こういう役は雀右衛門はもう一つ。光ったのが、お花の秀太郎と源三郎の鴈治郎。役者がそろうと、この芝居はかなり面白い。最後は、橋之助の「芋堀長者」。三津五郎が復活させたもので、巳之助が付き合っていないのが寂しい。児太郎がしだいにお姫様らしくなっている。

翌日は昼の部。最初は、「小さん金五郎」。これは初めて見たが、軽い喜劇。次は、「夕霧名残の正月」で、藤十郎が雀右衛門に付き合っている。ちょっと短すぎて、何を楽しんでいいかがわからなかった。

最後は、仁左衛門雀右衛門の「切られ与三」。ここでも雀右衛門が物足りない。その点では、歌六の蝙蝠安がうまくて、なんだか蝙蝠安が主役に見えてきた。どう転落したのか、人生の軌跡が明確なので、そこを表現すると、人格が際立ってくる。蝙蝠安が目立つ「切られ与三」は、はじめての気がした。

July 09, 2016

7月8日(金)7月大歌舞伎夜の部を歌舞伎座で見る

7月大歌舞伎夜の部へ行った。『荒川の佐吉』と歌舞伎18番の「鎌髭」と「景清」。前者は、舞台では仁左衛門と團十郎の2001年月の歌舞伎座のものを見ているはずだ。いい芝居だと思った記憶がある。実際の舞台はそれ以来ではなかろうか。

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ところが、前半、なんだかおもしろくない。どこが悪いのかもよくわからないが、やはり人物像だろうか。最後になって、中車が登場し、涙の子別れになると舞台がしまったが、猿之助と中車、いとこだけに似ていて、どちらがどちらか聞いているだけではわからなくもなり、それもマイナスに働いていた。まだ、全体にこの配役だと若いということだろうか。海老蔵が成川を演じたが、最後、あっけなく佐吉に負けてしまい、果たして海老蔵がやる役なのかと疑問にさえ思った。

これを見ながら、勘九郎時代の勘三郎が、島田正吾の政五郎で佐吉を演じたものを思い出した。これは、映像で見たような気がするし、あるいは映像でも見ていないのかもしれないのだが、たしかに政五郎が島田正吾なら、全然舞台が違ったものになっていただろう。台詞のいちいちが、きっとこころにそのまま響いてくるはずだ。

最晩年、島田正吾はひとり芝居を毎年新橋演舞場で二日間だけやっていて、一度だけ実際に見たことがある。その日は美智子皇后が来ていて、芝居が終わった後、あいさつした島田氏が、最初は皇后に向かって感謝の弁を述べていたのが、途中から自分の世界に入り、これからの抱負を滔々と語っていた記憶がある。

調べてみると、それは、2002年5月30日のことで、これが島田氏の最後の舞台だった。また来年も来ようと思って、行けなかったのは覚えているが、今回調べるまではっきりと最後の舞台だとは確認できていなかった。考えてみると、とても貴重な機会に接したことになる。

海老蔵の2つの景清物は、すでに通しの『壽三升景清』で見ているが、中身はかなり変わっている気がした。最後の大立ち回り、見栄の連続だが、それがなかなか豪快で美しい。さすが成田屋。どこかふっきれたところがある。

全体に、メリハリがあったというか、いいところと悪いところが際立っていたというか、そんな舞台だった。

July 08, 2016

7月7日(木)萱野稔人さんのラジオに出て往生際の重要性に思い至る

夜、ラジオに出演した。J-WAVEのJAM THE WORLDという番組で、これまで何度か出てことがある。パーソナリティーは、萱野稔人さんで、お会いしたのは水野和夫さんとの対談以来ではないだろうか。大学の方がかなり忙しいらしい。

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テーマは、私の『もう親を捨てるしかない』の本についてで、介護や医療の問題からはじめ、後半は死生観の話になった。現代において難しいのは、死というものをどうとらえるかで、浄土といった古い考え方が力を失っている。そうなると、死は無としてしかとらえられなくなり、それを避けるために少しでも長生きしようという話になる。あの世に逝った方がいいという話にはなかなかなってくれない。

そこには、社会の変化があり、近代化による意識の変容ということがかかわってくるわけだが、その分、現代の人間は往生際が悪くなっている気がする。往生際というのは、なかなかに蘊蓄のあることばで、死ということだけではなく、生きている間にも、この往生際という問題にぶちあたる。最近も、往生際がひどく悪い政治家がいた。そうなると、再生の希望も失われる。

いかに往生際を良くするか、それがこれからの課題かもしれない。

July 07, 2016

7月6日(水)『仏像の見方が変わる本』が出てけれどそれで『映画の見方が変わる本』のことを思い出した

洋泉社MOOKとして『仏像の見方変わる本』が刊行された。私は、仏像10選ということで、仏像を10体ほど選び、その背後にある信仰について解説している。籔内佐斗司さんも20体ほど選んでいるので、それと重複しないものを選んだ。


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原稿の関係から馬頭観音を六観音の一つとして入れる必要があり、その代表ということで福井の中山寺のものを選んだが、実はこれだけは見ていない。秘仏で33年に一度の開帳ということで、拝見する機会に恵まれていないからだ。その点では、すでに見たことのあるほかの馬頭観音を選ぶべきかとも思ったが、どう考えても、中山寺のものが優れているのでこの結果になってしまった。ほかの9体については、すべて見ている。

実は、1989年に別冊宝島の100号として『映画の見方が変わる本』というのものが出ている。今回のタイトルはそれを踏まえてのものだろうが、映画の方は町山智浩さんの編集だったはずだ。その頃の私は、放送教育開発センターの助教授で、同僚の浜野保樹さんの紹介でこれに書くことになった。もしかしたら、初めて原稿料をいただいたものではなかったかと思う。

それから、17年が経って、仏像について書くというのは、その頃には予想もしていなかった。その点では、自分のやっている仕事もずいぶんと変わってきた気がする。ちなみに、映画の本では、ドラえもんと黒澤明について2本の原稿を書いていた。

July 06, 2016

7月5日(火)期日前投票に行ってきた

今週に入って、出張所で期日前投票ができるようになったので、投票に行ってきた。一体誰に投票していいものか、そこで悩むが、とりあえず棄権だけはしないことにしている。

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今から13年前に大病して入院したとき、入院中にちょうど選挙があった。入院している人間は病院で投票ができるのだが、最初は、病気で大変ということもあり、投票を見送ろうとした。ところが、途中で気が変わった。生きている限り、投票はしようという、そういう気になったのだ。そこで、病院の方に行って、病室で投票ということになった。

それ以来、どんな選挙でも投票に行く。たとえ投票するにふさわしいと思える候補者がいないときにも行って、誰かに投票している。白票ということはない。だから、今回も行ったわけだ。ということは、都知事選にも投票に行くことになるはず。一体誰が出るのか、今はそれさえわからない。

July 05, 2016

7月4日(月)『山岸巳代蔵全集』の刊行とヤマギシ会研究の今

ここのところ、ヤマギシ会についての本を書いている。そのもとになっている原稿は、今から27、8年前に、職場でわけあって窓際族のような状況にあり、仕事がなかったときに書き進めていたものだ。博士論文にしようという気持ちもあり、島薗進氏にも見ていただいたりしていたのだが、当時はまだ博士論文を出してくれるような時代ではなく、日本女子大に転職したこともあり、そうはならなかった。日本女子大時代にも手を入れて、大学の紀要にその最初の部分を載せたが、これも、大学を辞めて続かなかった。

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その後、山岸会についての研究では、『山岸巳代蔵全集』全7巻が刊行されたことが大きい。その編集員だった山口昌彦氏は、私がヤマギシ会にいたとき一緒だったこともある。この全集には、別に資料編というのが3巻あって、こちらは、愛情の問題をめぐってかなり際どい研鑽がなされているので、一般には出回っていない。ただ、資料としてはかなり注目すべきものだ。

この全集刊行によって、いままで世の中に出ていなかった山岸の文章や、研鑽会の記録が見られるようになった。『正解ヤマギシズム全輯』などは、草稿段階のものだが、これまで噂には登っても、その全貌が明らかにはなっていなかった。

そうした新資料に目を通し、そのうえで原稿を書き改めていかなければならないので、当初考えていた以上に大変な作業になっている。まあ、半分くらいしか書き直していないのではないだろうか。今後どう進めていくか、考えなければならない時期に来ている。

July 04, 2016

7月3日(日)塾による高校説明会で改めて西高について学ぶ

千代田線で新御茶ノ水まで行く。吉野家で昼飯を食べてから、明治大学へ。娘の通っている塾の主宰する高校進学のための説明会に出席する。これまでそんなものに出たことがなかった。

まず、都立高校の入試についての全体的な説明を聞いた後、それぞれの高校の校長や副校長が来て、その講演を聴く。まずは日比谷高校。東大の合格者が50名を超えたということで、勢いがあり、その面が強調されていた。次は、娘が行きそうにはない高校だったのでパス。そのあいだに、ディスクユニオンへ行き、レコードをあさる。


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戻ってから西高の説明を聞く。自分の出身高校だが、改めてその概要を聞いてみると、いろいろ面白い。もう卒業して45年になるが、変わっているものと変わっていないものがあり、「クラスマッチ」などのことを思い出した。私の時代は6月にひと月かけてやっていたように思うが、今は春夏二週間ずつ。授業や進学指導については、今はちゃんとやっているようだが、私のころはほったらかしだった。それでも、なるほど自分はこの高校を出ているのだということを改めて実感した。

最後は、塾のOBOGによる体験談を語るセクション。娘の友達の兄も出ていた。異彩を放っていたのは青山高校の一年生。説明がまるで大人で、ユーモアもあり、将来楽しみという人物だった。こんな高校生もいるのかと感心した。


July 03, 2016

7月2日(土)ブルーノートで渡辺貞夫を聴く

午後、青山のブルーノートへ。渡辺貞夫さんの演奏を聴くため。先日は、ピットインの50周年コンサートで聴いたが、ちょっと物足りなかった。いつでも聴けると思っていると、意外にその機会が少ない。


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土曜の午後ということもあり、場内はいっぱい。年配の男性が多い。昔から貞夫さんを聴いてきた人たちだろう。私が高校生から大学生のころ、ラジオに出演していて、それがライブ録音だった。それで、ライブに無料で行くことができたりしたのだが、その頃のことを思い出す。

バンドは、ギラッド・ヘクセルマン(g)、ベン・ウィリアムス(b) & ユリシス・オーエンス・ジュニア(ds)というメンバー。ベースとドラムスは去年、ケニー・バロンと来たらしい。ギターはイスラエル人で、貞夫さんは「あたり」だったと紹介していた。

演奏は、おなじみの曲ばかり。ほとんど、『ベイシーズ・アット・ナイト』で演奏されていたものだった。83歳だというのに、めちゃめちゃ元気。しかも、昔よりうまくなっている。日ごろのたゆまぬ練習の成果なのだろう。

最後に、「花は咲く」を演奏した。最近、この曲をとりあげているらしい。全体で80分くらい。大満足のライブだった。


7月1日(金)府中の森で歌舞伎の巡業を見る

府中の森芸術劇場というところにはじめて行った。松竹大歌舞伎巡業の中央コースを見るため。巡業としては初日になる。1時から始まるので、その前に劇場のなかにあるレストランで昼食をとる。ちょうど席が窓際で、そこからは楽屋方面が見えるので、出演者などが外に顔を見せたりと、そこがちょっと面白い。

最初に、「歌舞伎の見方」。先日の国立劇場でも、こうしたものを見たが、驚いたのは、ナビゲーターがやはり萬太郎だったこと。ただ、中身は国立の時とは全く違い、亀寿も出てきた。妻はこんなものを見たくないと初めは言っていたが、終わってみると「面白かった」と歌舞伎の見方に対する見方を変えていた。

次は松緑と梅枝の「鳴神」。松緑では見たことがない。会場が歌舞伎専用ではなく、台詞が聞き取りにくいのが難点。梅枝、若いせいもあり、なかなか清新な色気のある絶間姫だった。松緑は、ちょっとお疲れ気味で、声が枯れている。それでも、絶間姫に手もなく誘惑されてしまうところがかわいい。妻は、仕事で出張で途中で退席。

最後は、時蔵の「文売り」と、亀寿・萬太郎の「三社祭」。文売りは何が何だかよくわからなかった。三社祭は、二人とも張り切ってはいるが、面白みというところでは、物足りない。


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終わってから、森の方にも行ってみた。

July 01, 2016

6月30日(木)参院選は盛り上がっていない気がする

午前中は、まず授業の準備。入信と洗脳ということをまとめてみる。そのあとは、ヤマギシ会の本。

午後はいつものように大学へ。途中、参院選の掲示板に妙なものを見た気がした。選挙も盛り上がっていないのではないだろうか。

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授業をやり、ゼミをやる。ゼミでは、それぞれの学生に、興味のある芸術やら趣味やらを聞いてみたら、意外な答えが出てきた面白かった。今ということでもあり、人間というのは予想もできないようなことに関心をもつようだ。

ゼミの後、吉祥寺で編集者と軽く打ち合わせ。ちょっとおもいついたことを提案してみた。


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