11月21日(月)芝翫襲名二ヶ月めの興行を見る
昨日は歌舞伎座の昼の部へ行った。芝翫親子襲名の2か月目。
演目は、最初が「四季三葉草」。本来は儀礼である三番叟を清元に仕立てたもの。前回上演されたのを見たのかどうかはっきりとした記憶がないが、もともと格式ある儀礼だったものが色っぽい清元になるというのは、ちょっと違和感を持った。
次は、染五郎の「毛抜」。染五郎だと弾正がおとなしい。もっと江戸歌舞伎の荒事らしさが欲しいが、それを望むのは無理か。
三番目が、襲名した芝翫親子の4人連獅子。芝翫がちょっとかわいいところもあり、親子というより四兄弟の感じがした。最後の毛ぶりも、新橋之助がリーダーという、この家のありようを示している。
最後は、幸四郎の「加賀鳶」。前半はちょっとだれた感じもあったが、終わりに近づくと俄然面白くなった。幸四郎独特の体の使い方が軽妙で、道玄にはうってつけ。娘と一緒に見に行ったが、帰りがけ、「道玄は道元じゃないよね」みたいな話になる。
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