11月2日(水)国立劇場は忠臣蔵通しの2か月目初日
国立劇場の初日に行ってきた。今回は、全段のなかでもふだんかかることの多いものばかりで、珍しい場面はなかった。勘平が、錦之助から菊五郎に代わり、おかるが菊之助から雀右衛門に変わる。
最初の道行、菊之助の針仕事の手つきがよかった。最近はこういうのがいい。
次は、勘平の物語だが、定九郎の松緑、口から血を吐くところを失敗して、あっさりと死んでしまった。菊五郎はいったいどれだけ勘平をやったのだろうか。勘平そのもの。郷右衛門が歌六だったり、源六が團蔵だったりと、配役はかなり豪華。菊五郎劇団と吉右衛門劇団が共演しているわけだから、当然そうなるのだろう。
一力茶屋。雀右衛門がいかにも妹の甘えを好演していたが、受ける又五郎の平右衛門が器として小さい。初役ということもあるが、ニンではない気がする。吉右衛門も、最後のうっぷん晴らしの恨みの表現はうまいが、これもこの場面の大星としては小さい気がした。なにしろ、この三人はみな次男。どうしても、次男ばかりが集まると、器が小さくなってしまう。これは仕方がないことでもあるが。
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