12月17日(土)平野神社の祭神今木皇大神と桓武天皇による平安遷都には重要なつながりがあるかもしれない
今日は、横浜の朝日カルチャーセンターでの「日本神道史」前半の最後の講義をしてきた。今回は、謎の多い、八幡神の話が中心で、それを皇祖神という角度から考えてみた。
すると、もう一つ浮上してくるのが、京都の平野神社のことになる。平野神社は一般的にはあまり知られていない。京都の人でも、桜の名所くらいに思っているだろう。ちょうど北野天満宮の西北になる。隣接していると言ってもいい。
ここの祭神は今木皇大神。明らかに皇祖神の名前で、八幡神に次ぐ第3の皇祖神と言われている。そこには、平安遷都を行った、渡来人を母に持つ桓武天皇がかかわっている。桓武天皇の前は、道鏡の事件で名高い称徳天皇だ。称徳天皇と桓武天皇は直系ではなく、傍系でつながっている。
ということは、王朝の事実上の交代があったとも見ることができる。平安遷都もそうした文脈で考える必要があるのではない。そんな話を最後にしたら、妙に熱がこもってしまった。それにしても、興味深いテーマである。
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