6月3日(土)6月大歌舞伎を堪能する
昨日は、歌舞伎座の6月大歌舞伎初日夜の部へ行く。
まずは、東大を退職したばかりの早野龍五さんがいたので、その写真をとって、「捕捉した」とツイートしてみた。すると、それを早野さんが発見したところも目撃。こちらを探して、お互いに手を振る。ちょっと面白かった。
演目は三つ。最初は、「鎌倉三代記」。ここのところ、駒之助師匠、吉右衛門と立て続けに聞き、見ている。今回は幸四郎。松也が三浦之助で大健闘。ちょっとこれまでとは違い、若者の一筋なところを感じさせ、これでもう少し色気が出たら、かなりのものと思わせた。時姫は、吉右衛門の時と同じ雀右衛門。今、この役ができるのは、この人しかいない。幸四郎の高綱は前半の軽いところも悪くないし、後半本性を現したところの姿かたちがいい。
次は、仁左衛門の「御所五郎蔵」。両花道で土右衛門は左團次。仁左衛門右足が調子がよくないのか、転びそうになったり、全体に体調が悪そう。その分、勢いに欠ける。ちょっとこのところ、以前ほどではないのが気になる。
最後は、「一本刀土俵入」。幸四郎の茂兵衛は、前半は、ふつうの歌舞伎役者だと結構難しい、力を抜くところがうまい。後半は、なんだか「ラマンチャの男」を思い出した。面白いのは、猿之助のお蔦だが、あまりこれまで歌舞伎座では見せなかった、彼特有の大衆演劇的なところがよく出ていた。それが全面的に開花すると、ちょっと東京ではどうかと思うのだが、今回はちょうどいい具合だったような気がする。
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