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July 2017

July 31, 2017

7月31日(月)靖国神社の暴露本から今を考える

取材を受けるということもあり、宮澤佳廣『靖国神社が消える日』(小学館)を読んだ。

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著者は、靖国神社の元禰宜。6月まで勤めていたという。在任中靖国神社をめぐってどういうことが起こり、それにどう対処してきたのかをつづったものだが、一方で、現在の徳川宮司に対する批判にもなっている。

それは、徳川氏本人のパーソナリティーということもあるのだろうが、戦前は国の施設としてはじまった靖国神社が、戦後民間の一宗教法人になってしまったということの矛盾が深く関係している。著者は、本来は国のものであるはずの靖国神社が宗教法人として独自にさまざまなことを決めていってしまい、本来の在り方から逸脱していく危険性をもっていることに強い危惧を抱いている。それが本書の執筆の動機になっているようだ。

もうすぐ8月15日がめぐってきて、靖国神社のことも話題になるはずだが、なんとなく今年はさほど大きくは取り上げられない気がする。それは、安倍首相の力が衰えてきているということも一因だが、さすがに、戦後70年以上が過ぎ、戦争に送られた人間だけではなく、戦没者の遺族が亡くなっているということの方が大きいだろう。戦没者の遺族として恩給をもらっているのも、もう2万人くらいしかいない。靖国神社は過去の問題になりつつあるようだ。


July 30, 2017

7月30日(日)105歳で亡くなれば葬儀よりもお祝いがふさわしい

六本木ヒルズに行くためには、千代田線の乃木坂駅で降りるが、階段を登って右手には青山葬儀所がある。そこで、葬儀が行われるときには、看板が出ているが、昨日は、「日野原重明葬送・告別式」とあった。ちょうどその時間だったのか、葬儀所に向かう喪服姿の人たちも見かけた。

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朝日新聞の朝刊では、日野原氏の連載が載っていたが、昨日は「読者の皆様に最後のごあいさつ」と題されていて、5月中旬のインタビューが載っていた。内容は、まさに遺言と言えるようなものだった。

日野原氏の享年は105歳。現在では、この年齢まで生きる人も増えてきている。ただ、この年齢で葬儀をして、4000人も集まるというのはまれなことだろう。

たしかに人が死ねば葬儀ということになるが、ある程度高齢になったら、それはむしろめでたいことで、105歳ともなれば、果たして葬儀でいいのか。お祝いではないのか。看板を見て、そんな気がした。


July 28, 2017

7月28日(木)松竹座で「盟三五大切」を見る

今年はじめて新幹線に乗った。大阪まで。企業研修での講演をした後、ちょうど時間が合うので松竹座の歌舞伎公演に行くことにしていた。東京は涼しかったが、大阪は暑い。

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松竹座もちょうど1年ぶりではなかろうかと思う。お目当ては、「盟三大切」の仁左衛門。やはり雰囲気があるが、前半、役がちょっと間抜けに見えて、そこが難点。どちらかというと、染五郎が生き生きとしていて、役にぴったり。松也も力が入っていた。時蔵も悪くない。

というわけで、南北の世界を堪能する。


July 24, 2017

7月24日(月)神道コンシェルジュ講座は5回目で神仏習合

昨日は、神道コンシェルジュ講座の5回目を江古田のThe MoN 桜月流(みつるぎカフェ)で行った。今回のテーマは、前回に引き続いて、神仏習合について。

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神仏習合の説明が難しいのは、明治に入るときに神仏分離が行われ、その痕跡が消え去ってしまったことにある。今、どこを回ってみても、昔の状態がそのまま残っているところはない。時代が時代だけに写真もなく、絵に頼らないといけない。そんなところから、神仏習合とは何かを具体的に説明していくことが難しいので、なかなか苦労する。

次回は、8月が桜月流の舞台があり休みで、9月の第4日曜日になる。そのときは、伊勢神宮についてやろうかと思う。


July 23, 2017

7月23日(日)哲学者クロサキとオーディオをめぐって対談する

昨日は、銀座のオーディオ店サウンドクリエイトのラウンジで、黒崎政男さんとオーディオをめぐって対談をした。テーマは、「オーディオは本当に進歩したのか」というもので、全部で3回行われる。昨日はその第一回。

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二人の共通点は、天下のNHKで、音楽を紹介する番組を何回もやった素人というところにあるが、今回は、そもそもオーディオというか、音楽の世界に二人がはまるきっかけは何かというところだった。そのなかで、お互いに音楽を聴き始めた時代に大いに流行してたジョン・コルトレーンの「至上の愛」を改めて聞くというところが、大きな話題になったが、LinnのEXAKTとJBLのハーツフィールドで比較視聴してみると、いろいろと興味深いことが出てきた気がする。

オーディオ店やオーディオショーでは、比較視聴ということをやるが、JBLの古いスピーカーとLinnの最新のシステムを比較するなど、ちょっと考えられない試みかもしれない。実際、同じ音楽でも、比較して聴いてみると、まるで違ったものになる。いったい私たちは何を聴いているのか。次回は、蓄音機とモノラルになる予定。


July 19, 2017

7月19日(水)宗教世界を一望できる本ができた

裏表紙を開くと、「制作期間3年以上、堂々完成」と書かれている。この本の担当編集者がはじめて私のもとへやってきたのは、たしかに3年半ほど前のことだ。

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その本がようやく出来上がり、見本が届けられた。内容は、宗教にかんする大項目のことば辞典で、十字架やジハード、諸行無常など、横断的にその意味を紹介している。たんにことばの意味を紹介するだけではなく、その背景や、他の宗教との関連など、さまざまな点に関心が行くように作られている。宗教を通史として、あるいはその性格を語っていくこともできるが、この一冊で宗教世界の全貌がとらえられるともいえる。

最初に企画を示されたとき、これだけの時間がかかるとは思えなかった。まずはご苦労様です。


July 15, 2017

7月15日(土)仕事が終わったり決まったり

新宗教150年の歴史を扱った本を書き終えてから、ヤマギシ会についての本の原稿を書き直す作業をしていた。あわせて、注をつけたり、参考文献の引用個所を確認するなど細かい作業もした。一応、これで第2稿ができたが、本文と注だけで750枚くらい。

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それに合わせるように、いくつかの新しい企画も決まった。それに、以前から決まっているものもあり、今年中にはそれだけをやっても全部書ききれない状態になった。もう今年も半年もない。問題はどこから手をつけるかだが、いくつかちょっとやってみて、それでどうするかを決めた方がいいかもしれない。準備もいるし、十分に固まっていないものもある。


July 09, 2017

7月9日(日)黒崎政男さんとのオーディオをめぐるトークセッション

銀座には、お世話になっているオーディオショップとしてSOUND CREATEがある。そのラウンジが最近オープンしたが、そこで、哲学者の黒崎政男さんとトークイベントをすることになった。期日は7月22日の3時から5時まで。

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テーマは「オーディオは本当に進歩したのか」というもので、あと2回やる予定になっている。

ラウンジには、JBLのハーツフィールドの初期モデルがあり、当日はこれと、LinnのKLIMAX EXAKTのシステムを鳴らすことになっている。とりあえず、今のところ、お互いの音楽事始め的な話をしつつ、なぜか、コルトレーンの「至上の愛」を久しぶりに聴いてみようという話にもなっている。二つのシステムは、それこそ古いオーディオの頂点と新しいオーディオの頂点を示すもの。その比較から何が見えてくるのか、あるいは聴こえてくるのか。そこをちょっと話してみたい。


July 06, 2017

7月6日(木)『日本人の信仰』が扶桑社新書として刊行された

扶桑社新書の一冊として『日本人の信仰』が刊行になった。

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この本、最初は日本人の無宗教について書くはずだったのだが、途中から気持ちが変わり、日本人は無宗教ではないという話になった。これには十分根拠のあることで、詳しくは本書を参照してほしい。

世界が、とくに先進国が無宗教化するなかで、かえって日本では宗教が生き続けている。そうした事態について、その意味を論じてみた。


July 05, 2017

7月5日(水)海老蔵が戻ってきたという感覚を抱かせた昨日の七月大歌舞伎

国立劇場と歌舞伎座戸をはしごした。国立劇場は歌舞伎鑑賞教室で、演目は「一条大蔵譚」。菊之助の初演。吉右衛門監修ということで、菊之助は義父にならったのだろう。その前に「歌舞伎の見方」。解説は亀蔵。はじまったら、中学生から大きな歓声があがり、いつもとは大きく違った。菊之助は吉右衛門そっくりかと思ったが、そうでもなかった。全体に当然ながら明るい。その分、大蔵卿の鬱屈が表現できないのは仕方がないことだろうか。

歌舞伎座の方は、夜の部で「駄右衛門花御所異聞」。「秋葉権現廻船語」をもとにした通し。ほぼ新作といっていいのだろう。客席はいっぱいで、昨日以上に盛り上がっている。諸役をつとめた海老蔵は、奔放で昔に戻ったよう。考えてみれば、海老蔵襲名の時に團十郎が白血病になり休演するという事態が起こってから、いろいろなことが起こりすぎた。それは、常に不安を抱えているということに結び付いたのではないだろうか。それが、最大の悲劇によってかえって一掃されたのか、あるいは半分は舞台どころではないのか、吹っ切れたところが、本来の海老蔵らしさを出している。

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勸玄君、演目の途中でブログを見たら、今日は出られるかどうかのようなことがあったので心配したが、しっかりと舞台をこなし、宙乗りでも手を振る余裕を見せた。これはまずは安心。果たして最後まで行けるのか。

とにかく、どう評していいかわからない舞台だったが、「海老蔵が戻ってきた」その感覚が一番強かった。

July 03, 2017

7月3日(月)今回は特別な7月大歌舞伎の初日昼の部を見に行く

歌舞伎座の7月大歌舞伎、昼の部へ行ってきた。初日だ。

演目は、「矢の根」、「加賀鳶」、「連獅子」とおなじみのものが並ぶ。市川姓の役者が多く、成田座、あるいは海老蔵劇団の趣。いろいろな点で注目される公演で、外には中継車も来ていた。夜の部はほぼ満席らしい。今日も、かなりの入り。

最初は、右團次の「矢の根」。右團次では初めて見た。いいのはまず顔。立ち姿も悪くない。セリフはちょっと物足らない気もしたが、後半になるにつれて、お客さんのこころをつかんでいったよう。最後は拍手喝采。

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次は「加賀鳶」。中車の松蔵が案外いい。黙阿弥の七五調をこなしている。ほかの歌舞伎役者だと、七五調を聞かせるというところに重点が行きがちだが、その奥にあるきっぷを表現しているところがさすが。この松蔵ゆえに、海老蔵の梅吉も生きる。道玄の方は、悪人だけに海老蔵の得意とするところ。何より目をむいたところがすごい。軽妙で、その分お客さんはホッとして、とにかく応援しようという気持ちが湧いてきたようだ。

それが「連獅子」にも影響している。長唄やお囃子の連中も、いつになく気合が入っていた。巳之助の子獅子も神妙でいい。それを見つめる親獅子の真剣な顔もよかった。

とにかく、今月は特別な舞台という雰囲気がみなぎっていて、これは何とも言いようがない。


July 02, 2017

7月2日(日)江古田浅間神社の富士塚と御厨さんの生前葬

7月1日は、江古田浅間神社の山開きということで、富士塚に登れる。あいにくの雨模様だったが、なんとか傘を差さずに登れた。同行したのは、神道コンシェルジュ講座のメンバーなど。8メートルくらいだというが、意外と降りるのが大変だった。終わってから、近くのイタリアンの店でランチ。

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東北沢へ出て先端研へ。「御厨政治史学とは何か―21世紀への‘お宝’だったりしうるのか?」というシンポジウムを見に行く。吉田書店から出た二冊の本をもとに、御厨さんの方法論をさぐるというもの。生前葬だという話になっていたが、最終講義を含めなんども生前葬が続いている感じ。これは、珍しい。

シンポが終わってから、懇親会。久しぶりに御厨研の若手メンバーにも会う。


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