8月12日(土)今日のラジオ出演と昨日の納涼歌舞伎
今日は朝から浜松町へ。文化放送「玉川美沙ハピリー」でお墓の話を語る。葬儀についてもしゃべった。パーソナリティーが西の方なので、東では骨は全部引き取るんですよとお話したら驚愕していた。
昨日は、歌舞伎座で納涼歌舞伎を見た。いつものように3部制。1部が一番人気がないようだが、長谷川伸の「刺青奇偶」から。半太郎は中車で、お仲が七之助、政五郎が染五郎。だいぶ歌舞伎役者になってきた中車だが、今回は博打にどうしても行ってしまう主人公の弱さを描き出すのには成功していない。育ちがいいからだろうか。その後、勘太郎の「玉兎」と、勘九郎・猿之助の「団子売」。さすがに勘太郎、一人で踊りとおすのは偉いが、体ができていない。親の方も、なんだか猿之助とあわない。ちょっとまじめすぎて、色気がない感じだ。
2部は、追善興行で弥十郎の「修善寺物語」。娘の死にざまを描こうとする異様な人物が主人公だが、やはり弥十郎の人の好さが出てしまい、迫力に乏しい。面白かったのは、去年の続編の「歌舞伎座捕物帖」。内容はばかばかしいが、テンポがよくて飽きさせない。本がよくできているのだろう。
3部は、野田版「櫻の森の満開の下」。これは、歌舞伎がもとではなく、野田の作品を歌舞伎化したもの。これまでとはちょっと趣が違う。この演目では、七之助の夜長姫が圧巻。野田の演劇は、演じる方に、とびぬけて子どもっぽい夢を見ているようなところが必要だが、七之助はそれを見事に演じ、しかも軽やか。今までで一番よかったのではないか。それに比べると、勘九郎は、そのあどけなさが欠けている。ほかは、芝のぶがいい。現代演劇の演出家にかかると、才能が開花する気がする。
今回は、日本女子大の時代にお世話になった源五郎氏から挨拶され、次には、渡辺保先生に、新著の感想を申し上げ、犬丸治さんにはじめてちゃんと挨拶し、いつものように早野龍五さんにも挨拶してた。知っている方々が大集合の歌舞伎座だった。
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