9月11日(月)猿之助の頭の良さに驚かされる
お昼に何気なくテレビをつけていて、「ひよっこ」をまた見てしまったりしたが、そのまま「ごごナマ」という番組になった。知らなかったのだが、猿之助と右近がゲストで、その話を見てしまった。右近は今歌舞伎界に二人いるが、尾上右近の方である。
二人が出ていたのは、「ワンピース歌舞伎」の番宣ということのようだが、途中で、右近が猿之助に注文をつけるところがあった。楽屋の部屋割りまでするのは、やりすぎだというのだ。それに対して猿之助が理由を述べていくのだが、その説明が実に合理的で、俳優の出入りを計算しつくしたものだった。そんなやり方、彼しかできない。それにも感心したが、さらに、もう一度生まれ変わったら、歌舞伎役者になるかならないかという話になっていった。
猿之助は、ならないという答えで、最初は、その理由として、ほかにもやることはいろいろあるのだから、必ずしも歌舞伎役者として生まれ変わる必要もないといった話をしていた。それが、途中から、生まれ変わりを輪廻としてとらえ、一番いいのは、やりきって、生まれ変わらないのが一番だと言い始めた。
それは、どうも、たんに歌舞伎役者として燃え尽きるということではなく、やりきることで、二度と生まれ変わらなくても済むということのようで、そんなことを言いだす人間は実に珍しい。前から、頭のいい人だとは思っていたが、全体を通して、この人、まれにみる頭の良さ、それも抽象的な思考ではなく、具体的な思考に秀でているということが分かった。
いやいや、猿之助には改めて驚かされた。
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