10月14日(土)「霊験亀山鉾」を国立で見る
昨日は、国立劇場へ行った。「霊験亀山鉾」を見るため。場内はいっぱい。満員に近い盛況。
この演目、国立では3回目の上演ということになるが、前回2002年にいったかどうかはっきりしない。どちらにしても初めて見たという感じ。
国立の復活狂言というと、ただ筋を通しただけで面白くないものが少なくないが、これは、3度も上演しているだけに面白い。なんといっても、仁左衛門の水右衛門の悪人ぶりがいい。というか、逆に言うとそれだけとも言える。ほかに、錦之助が頑張っているということになるのだろうが、私は、どうもこの役者が好きでない。これはどうしようもないことで、何かのきっかけがないと、評価できるようにならない。表情がいつも変わらず、単調だからだろうか。
最後、殺された水右衛門が、行き返って「まずは」とやるのは事前に聞いていたので、それほど驚かなかったが、観客には受けていた。お客さんが全体に素直に楽しんでいるところがよいようで、そこに歌舞伎座との観客の違いもあるのかもしれない。
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