12月18日(月)劇団SCOTは新しい段階に入ったのかもしれない
昨日の午後は、劇団SCOTの吉祥寺シアターでの公演を見に行った。演目は、『北国の春』と『サド侯爵夫人(第2幕)』の二つ。舞台転換などがあり、二つの演目の間に1時間半の休憩がある。
『北国の春』は、今年の新作だけに初めて見た。5人の人間がくっついてしまうところの身体表現が面白い。『サド侯爵夫人』の方は、見たのは2回目だと思うが、こちらは完全なせりふ劇。鈴木さんの作品におなじみの車いすも出てこないし、病院という設定もない。SCOTの役者さんは、とにかく台詞が全部はっきりと聴こえるというところが何よりすごい。今回は、それに磨きがかかった印象があった。
おそらく、三島の戯曲のなかで、これがもっとも完成度が高いのだろうが、セリフの力だけで世界を作り上げていくところが素晴らしい。小説よりも、こうしたことばは戯曲の方が生きるように思う。そこで語られるのは現在ではなく、すでに起こってしまった出来事。それをことばによって現前にあらわすということが役者に求められている。
なんだか、SCOTの世界も、ステップアップした気がした。エネルギーを身体表現としてそのまま表出するのではなく、内部にため込み、それをことばに力を与える資源とする。終わった後の懇親会で、鈴木さんが、「うちの役者はなかなかいいだろ」といった言葉が印象に残った。
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