1月11日(木)高麗屋三代の襲名興行はなんといっても「勧進帳」
昨日は、歌舞伎座に行った。高麗屋三代の同時襲名。初春からめでたい公演だ。
昼夜続けてみたのだが、やはりなんといっても「勧進帳」。吉右衛門の富樫がすごい。富樫という役がこれだけ面白いものだということを初めて知ったような気がした。幸四郎は初演の弁慶も見たが、そのときのわざと大きく見せようとする体の動きがなくなり、自然になったところがいい。ただ、なぜか弁慶の面白さが出ていない気がした。ストレートすぎるのだろうか。あと注目は新染五郎。客席の期待も大きく、すがすがしい義経を演じていた。将来が楽しみ。
後は、猿之助が怪我のため、涎くりだけの出演となったことが響いてもいる。愛之助が2つの演目で二役を演じ分けなければならなくなった。それはそれで変化の妙を楽しめるのかもしれないが、それぞれ猿之助だったらと思うと、やはり残念。口上の席にもつらなっていなかったことを、終わってから気づいた。
白鸚の「寺子屋」。申し分のない出来なのだと思うのだが、ちょっと「寺子屋」を一時見すぎたせいか、なんだか楽しめなかった。これはこちら側の問題だろう。
新橋も歌舞伎座も、ともにほぼ満員。それだけでもめでたい正月興行だ。
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