2月14日(水)高麗屋三代襲名は2か月目
昨日は、歌舞伎座高麗屋三代の襲名興行へ行った。
襲名披露の演目は、昼の部が「一条大蔵譚」で、夜の部が「熊谷陣屋」と、「忠臣蔵」の7段目。ほかに、夜の部で、口上のつく「寿三代歌舞伎賑」。昼夜通しで見た。
新幸四郎は、先月は幸四郎を襲名したように見えたが、今月は吉右衛門を襲名したかのよう。どちらかと言えば、後者で本領を発揮する役者なのかもしれない。ただし、新白鸚のような異様なプライドの高さもないし、吉右衛門のような鬱屈もない。その点では未知数というか、まだ道を見出していないようだが、先月よりも立派に見えたのはなかなか。
今月でいちばんの見ものだったのは、玉三郎のお軽。自在でお軽そのもの。これまでも見ているが、いちばんよかった。これぞ「芸の賜物」。あと、最初の「春駒祝高麗」の芝翫。踊りがすばらしい。そして、7段目の力弥をやった新染五郎。中1にしてこの色気。末恐ろしい。
とにかく、ほとんどの歌舞伎役者が終結した興行で、それは華やか。それだけでも見る価値がある。なにしろ、大蔵卿では、成瀬が秀太郎で、勘解由が歌六。これでまったく違うものになった。
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