3月6日(火)今月の歌舞伎座夜の部は玉三郎劇場だが
昨日は歌舞伎座の夜の部へ行ってきた。
今月は昼の部と夜の部の趣向が異なっていて、夜の部は、「玉三郎劇場」の趣。「於染久松色読販」と「神田祭」は、玉三郎が仁左衛門と共演し、最後の「滝の白糸」は玉三郎の演出。やはり人気があるのか、月曜日の夜にもかかわらずほぼ満員。
「お染久松」は、二人がうまいのでそれなりに見せるが、何かこくがないというか、はりがないというかちょっと物足らなかった。「神田祭」とくると、江戸三大祭りの一つ、「深川祭」のことを考えてしまうが、こちらは、大人の踊り。
問題は、「滝の白糸」。新派の名作となっていて、水芸の場面は有名だが、舞台でははじめて見た。歴史的な上演とも言えるのは、歌舞伎役者がすべての役を演じたこと。玉三郎が白糸をやったときも、大方は新派の役者。
見ていて、新派と歌舞伎とはずいぶんと違うものだと思った。新派は近代の演劇で、登場人物の心情も近代的。その分、歌舞伎役者がやると辛いところが多い。それに、壱太郎と松也というのも、どうだろうか。歌六は、意外と泉鏡花の作品が得意だと思うのだが、見せたのは彼だけかもしれない。正直、この作品には戸惑った。
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