8月17日(金)イエス・キリストも出た恒例の納涼歌舞伎第1部と第2部を見る
昨日は、納涼歌舞伎に行った。第1部はひとりで行き、第2部は娘と一緒。
今年の納涼歌舞伎は「川」がテーマになっていて、それで演目が選ばれているため、あまり上演されないものがかかっている。第1部では、北條秀司の「花魁草」、第2部では「雨乞其角」が久しぶりの上演、どちらも見たことがなかった。
「花魁草」は、男の出世ということで、長谷川伸のようでもあった。話がしっかりできているので、破たんがない。途中、幸四郎のしぐさが気になったが、なんということのないところに風情があり、説明が難しい。「「龍虎」は、幸四郎と染五郎。龍と虎が対峙しているはずだが、踊りぶりからして違いが歴然。その点では、「連獅子」のよう。新作の「心中月夜星野屋」は、実にたわいのない化かしあいで、いかにも落語という作品。中車が歌舞伎ができるようになっているところが、やはり大きい。
第2部は、恒例の「東海道中膝栗毛」。これはいつものようだが、同じ三人が繰り返し違う人物として花道に現れるというのは新趣向だろう。染五郎と團子が、この2年のあいだにずいぶんと成長した。途中の地獄では、若手の踊り比べ。最後、イエス・キリストが登場するが、歌舞伎にイエスが出たのははじめてではなかろうか。右近が8歳だかで大活躍。「雨乞其角」は、踊り手が、地獄の場面とかぶるので、面白みに欠けたような気がした。
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