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October 01, 2018

10月1日(月)なぜ靖国神社の宮司は「陛下は靖国神社を潰そうとしている」と発言したのか

『週刊ポスト』が靖国神社の新しい宮司の発言について報道している。「陛下は靖国神社を潰そうとしている」というものだ。私も取材に答えてコメントしているが、字数も多くないので、ここで補足しておきたい。

一つは、発言の主である小堀邦夫宮司が、元は伊勢神宮の神職だったこと。前任の徳川宮司が任期途中で退任したため、今年3月に就任している。神社界においては、神社本庁が「本宗」と位置付けたこともあって、伊勢神宮の地位は重く、絶対である。その分、伊勢神宮の神職と言えば、下にも置かない扱いをされる。神職のなかでも別格なのだ。

ただ、伊勢神宮の神職であるあいだは、神社界全体のこともあり、個人的な発言をすることは難しい。ところが、靖国神社は単立の宗教法人なので、そのトップである宮司は、権限も強く、発言力も大きい。それは、代々の宮司を考えてみればいいだろう。A級戦犯の合祀を先延ばししていたのは筑波宮司で、逆にそれを強行したのが松平宮司だ。徳川宮司は、賊軍も祀るという提案をしていた。今回の発言も、そうした靖国神社の宮司であるがゆえのものと考えられる。

ただ、小堀宮司は、靖国神社のことについてあまり詳しいことを知らない、あるいは認識していないように見受けられる。天皇が靖国神社に参拝しなくなったのも、富田メモが示している、昭和天皇のA級戦犯に対する不快感もあるが、一方で大きいのは政教分離の原則があることだ。とくに、中曽根首相が、あえて靖国神社に公式参拝を行ったことで、諸外国の反発を招いた。A級戦犯のことが事ある頃に持ち出されるようになるのも、それ以降で、合祀された段階でも、あるいはそれが公の事実になった段階でも、その点は問題視されていなかった。

小堀宮司は宮内庁にかけあって、天皇の親拝を実現させると述べているが、かつて靖国神社の総代たちが宮内庁にかけあったときには、こんな状況では天皇の親拝は無理だと、門前払いだった。そのことも、小堀宮司は知っているのだろうか。

何か、伊勢神宮に奉職している人間の方が、皇室よりも上だという考えが、小堀宮司のなかにあるようにも見える。今、靖国神社は、戦没者の遺族の減少で、かなり難しい局面に来ている。果たしてこの宮司でかじ取りができるのか。それは、かなり怪しいように思える。

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