10月13日(土)国立劇場で『平家女護島』通しを見る
昨日は午前中に歯医者。右上の親知らずを抜いてもらう。かなり悪くなっていた。というわけで、口の中がその後血の味が残り、あまり気持ちがよくない。
ヒルズへ行き、昼食をとったあと、校正の作業をする。3章分終わった。
次は国立劇場。『平家女護島』の通し。先月の歌舞伎座で、吉右衛門の「俊寛」を見ているので、またかというところもあったが、通しで見たことがないので行ってみた。筋書には、事前に知っていることだが、早野龍五さんのエッセーが載っていた。さっそくそれを読む。
主演の芝翫が平清盛と俊寛を演じる。最初の場面は、清盛の圧力の前に、俊寛の妻が自害する場面。これははじめてみた。
次が、いわゆる「俊寛」の場面。歌舞伎座に比べると、配役はかなり地味。それでも松江や橋之助はよくやっていた。亀鶴も悪くない。芝翫の俊寛は、最後の場面が迫真の演技。吉右衛門の諦念とは相当に違うが、顔をじっと見ていると、芝翫は俊寛の絶望をよく表現している。
最後は、清盛が俊寛の妻と千鳥の亡霊にさいなまれる場面。こんな展開になるとは知らなかった。福之助が、なかなか立派な立ち回りをしていた。
見ていて、はじめて疑問に思ったのは、僧都である俊寛に妻がいること。これまでは気にならなかったが、実際に妻が出てくると、急に疑問になった。調べてみると、『平家物語』では、女がいたことになっている。平家は読んだが、瞬間に関しては、今回福之助が演じた有王が島に俊寛を尋ねる場面だけ。なるほどそうだったのかとはじめて理解した。
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