11月13日(火)歌舞伎座顔見世夜の部を観る
昨日は歌舞伎座夜の部へ行った。顔見世興行だが、今月歌舞伎の公演が5座で行われていることもあり、ちょっと寂しい感じがした。
それでも、短いながら吉右衛門の「山門」は立派。五右衛門を堪能させてくれた。菊五郎の久吉も、すっとして美しい。次の雀右衛門の「文売り」は22年ぶりの上演だけに見たことがない。珍しい演目だが、日本舞踊ではかかるものらしい。これもなかなかに面白い。雀右衛門が力を上げたことは間違いない。
一つ興味をひかれたのは、「文売り」が『花紅葉士農工商』のなかに含まれるということ。士農工商という制度が江戸時代には実は存在しなかったようで、この踊りも、士農工商それぞれがモチーフになり、「文売り」は商にあたる。差別ではなく区別だったのではないのか。どうもそうらしい。
最後は、猿之助の「法界坊」。「法界坊」は、平成中村座のオープニングを飾った作品で、私のなかでは勘三郎のイメージが強い。最近では吉右衛門でも見た。そうしたもののなかで、猿之助の法界坊はもっとも汚く、エロい。ほかの役者が普通に演じているなかで、まったくの遺物がそこに登場したような感覚だった。これがいいのか悪いのかは分からないが、猿之助独特の世界がそこにあることは間違いない。しかも、きたないにも関わらず、もともと女形なので、最後の「双面」で、おくみに化けると、所作が美しい。猿之助が弁天小僧をやるとどうなるのだろうか、そんなことを思った。
« 11月9日(金)取り壊される立正佼成会の普門館に行ってきた | Main | 11月17日(土)インターナショナルオーディオショウに行った »
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 7月4日(土)歌舞伎座昼の部と桜月流浅草神社奉納(2026.07.04)
- 6月14日(日)6月大歌舞伎は凄惨な盟三五大切(2026.06.14)
- 5月11日(月)紀尾井町夜話特別編は第201夜(2026.05.11)
- 5月6日(水)歌舞伎座團菊祭辰之助襲名は昼の部(2026.05.06)
- 5月4日(月)團菊祭は辰之助襲名で夜の部の「菊畑」と「助六」を見る(2026.05.04)
« 11月9日(金)取り壊される立正佼成会の普門館に行ってきた | Main | 11月17日(土)インターナショナルオーディオショウに行った »













Comments