12月16日(日)歌舞伎座夜の部はBプロで2回目
昨日は、夕方歌舞伎座へ。12月大歌舞伎夜の部を観る。夜の部は今月2回目。
2回見に来たのは、「阿古屋」が変則のため。前回は初日、玉三郎の阿古屋だった。今回はBプロで阿古屋は児太郎。玉三郎が岩永。保先生は気持ち悪かったと言っておられたが、最初から人形になりきっているのがすごい。小6ファンの妻も、これに比べたら松緑は足元にも及ばないという感想だった。たしかに。阿古屋も引き継いでほしい役だが、人形ぶりも、藤十郎と玉三郎の後を継いでこれができる人が育ってほしい。
児太郎の阿古屋は、いろいろ問題ありで、楽器によって波がある。琴はあまりうまくないし、胡弓の出だしはどうなるかと心配したが、後半かなり持ち直し、聞かせた。三味線が一番安定していた。ただ、この人、将来は父を超える大物になるような予感もした。
次は、初日と変わらない「あんまと泥棒」。相変わらず中車が達者だが、初日に比べて、酒を噴出した後、吹くところなど細かいところが変わっていた。
最後は、玉三郎の「傾城雪吉原」という新作舞踊。これがいけない。話が合って、主人公の心情を表現するという形に傾きすぎて、踊りがつまらない。玉三郎も舞台をうろうろしているだけに見える。新作舞踊は新作歌舞伎よりも難しい。
« 12月14日(金)高橋いさをの新作『好男子の行方』を荻窪で見る | Main | 12月17日(月)『アナログ』誌の「オーディオ哲学宗教談義」の連載は第4話 »
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 7月13日(日)歌舞伎座夜の部は断然團子(2025.07.13)
- 7月5日(土)歌舞伎座7月大歌舞伎の初日に舞台には予言された大波が来た(2025.07.05)
- 6月16日(月)音羽屋襲名は2か月目で夜の部(2025.06.16)
- 6月7日(土)歌舞伎座は音羽屋ダブル襲名の2か月目(2025.06.07)
- 5月9日(金)音羽屋襲名は昼の部で新菊之助の道成寺天才ぶりを発揮する(2025.05.09)
« 12月14日(金)高橋いさをの新作『好男子の行方』を荻窪で見る | Main | 12月17日(月)『アナログ』誌の「オーディオ哲学宗教談義」の連載は第4話 »
Comments