1月14日(月)13代目團十郎白猿襲名を寿ぐ
朝、皿を洗っていたら、妻から海老蔵が團十郎を襲名するということを告げられ、テレビを見ると、記者会見をやっていた。急なことで驚いた。
ただ、團十郎を2020年に襲名するという話は、ずいぶん前から伝えられていたことで、襲名自体は驚きではない。5月から3か月というのも、前回の團十郎襲名にならってのことだろう。
「白猿」というかつての團十郎の俳号をつけたところ、記者会見では説明がなかったようだが、推測はできる気がする。12代目が生きていたとしても、海老蔵が團十郎を襲名する話は出ていて、その際には12代目が白猿を襲名することになっていたのではないだろうか。白猿、團十郎、そして新之助という三代だ。
最近は、寿命も長くなり、歌舞伎役者も長く活躍できるようになってきた。そうなると、従来の襲名のやり方では、不都合な部分が出てくる。すでに、高麗屋は白鸚、幸四郎、染五郎で、澤瀉屋は猿翁、猿之助、團子(将来は亀治郎か)だ。
勸玄が新之助となると、和史が菊之助、左近が辰之助ということになっていくのだろう。ただ、辰之助の方は問題がないにしても、菊之助は今いるわけで、そうなると今の菊之助が菊五郎にならなければならない。となると、菊五郎はどうなるのか。梅幸という名前もあるが、新しい名前を襲名する可能性もある。
それにしても、襲名というシステムは、歌舞伎界を盛り上げるうえでよくできた仕組みだ。
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