9月20日(金)二日続けて幕見して仁左衛門の弁慶
昨日は二日続けて歌舞伎座で幕見。ついたのは発売時刻だが、すでに立ち見。というか、一幕目の人たちが二幕目を続けてみるということで、最初から並んでいる人からして立ち見。
お目当ては、仁左衛門の弁慶。ちょっと弁慶のイメージではないが、珍しいので見ておくことにした。前回は2008年4月の歌舞伎座。記憶の中にはないが、見に行っている。そのときは、「さすがにうまくて、そつがない」と書いた。今回も、感想としては同じ。
ただ、なぜ弁慶をやるのか、普通の役と変わらないようで、そこが弁慶役者と違う気がする。幸四郎の場合だと、弁慶に賭けているわけで、それが舞台にも出て感動を呼ぶ。ところが、仁左衛門だと余裕がありすぎて、弁慶としても、最初から関を通れると高をくくっているようにさえ見える。その点で、感動には結びつかない。それは、前日の、松緑と吉右衛門の違いにも通じる。技量では圧倒的に吉右衛門だが、舞台としてみた時、松緑の方がはるかによかった。
写真は、出雲鰐淵寺の蔵王堂。
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