9月8日(日)歌舞伎座夜の部と渡辺保先生のお話
おととい金曜日は、歌舞伎座の夜の部へ行った。「寺子屋」の次が「勧進帳」というのははじめての気がする。
「寺子屋」は一時、一番好きな演目で熱心に見ていたが、さすがに最近は飽きている。今回は役者も揃い、皆、がんばっているが、こちらの事情で素直には楽しめなかった。
「勧進帳」は、仁左衛門と幸四郎のダブルキャスト。はじまるまで、仁左衛門をとったつもりだったが、錦之助の富樫が出てきたところで、間違ってチケットをとってしまったのに気が付いた。
残念というところだが、幸四郎の弁慶、去年11月の南座ではひどくよかった。今回も、最初の発生から観客のこころをつかむものがあり、とくに最後の延年の舞いは、南座以上にすばらしかった。もう幸四郎の弁慶は4回見ていることになるが、今回がもっともいい。後ろの席の男性も終わって「素晴らしい」と感想をもらしていた。
最後は歌六の「松浦の太鼓」。東蔵の其角が意外とよくない気がしたし、又五郎の源吾もどこか精彩にかけた。歌六の殿様、リアルな役者なので、手に余るところがあり、全体に面白くなかった。歌昇、種之助、鷹之資の近習が、アンサンブルに工夫があり、そこは面白かった。
翌日の土曜日、青山のNHK文化センターで渡辺保先生に会い、短い間だが、その話に。仁左衛門の弁慶はいいらしい。さらに、高校生のときに歌右衛門の楽屋で化粧をするところを見たという話も伺った。この時間がとても貴重。
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