10月19日(土)野球はつくづく特殊なスポーツだと思った
昨日野球と暴力について取材を受けた。
たまに、この種の取材がある。禅寺での暴力的な修行が、日本の軍隊のしごきになり、それが戦後、野球界に蔓延したということなら、宗教と暴力は密接に関連する。道元のついた中国の禅僧、如浄が修行のために暴力をふるったことに究極的には行きつく。
ただ、今回取材を受けながら感じたのは野球の特殊性。一番特殊なのは、監督もユニフォームを着て、ベンチにいること。他のスポーツでは、監督がユニフォークを着ることはないし、細かく指示を出すこともない。これはプロのやり方で、高校生もそれに従っている。本来なら、教育を目的とするということだと、監督抜きに試合をするのが本筋ではなかろうか。
もう一つは、これはラグビーと対称的だが、野球は相手の反則を誘うものではないということ。もちろん反則はあるが、それは自動的に適用されるし、ゲームを左右することもほとんどない。それによって、審判の権威は自ずと低くなる。ただの判定者ともいえる。
なぜ、こうした構造をもつ野球がアメリカで生まれたのだろうか。アメリカ生まれの他のスポーツには、野球と共通するところはない。野球とは何か。もう一度考えたほうがいいのかもしれない。
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