1月16日(木)東大の特任准教授が懲戒解雇されたことについて思う
東京大学が、大学院情報学環の特任准教授のツイッターが差別的であったとして、懲戒解雇したことが話題になっている。
大学を辞めさせられた経験をもつ私としては、どうしても興味を持ってしまう話題だが、一つ重要な点は、懲戒解雇になった人物が、「特任准教授」だったことにあるのではないだろうか。
昔は准教授は助教授と呼ばれていた。私も助教授だった時代がある。懲戒解雇となった人物は、「東大最年少准教授」と称していたらしい。そのことは、東京大学の記者発表でも述べられていた。私も大学を辞めたとき、その大学の「最年少教授」だった。ただ、私は懲戒解雇したわけではなく、一身上の都合で自ら身を引いたという形だった。東京大学としては、当該の人物が、「東大最年少特任准教授」ではなく、「東大最年少准教授」と名乗っていたことに、一つ問題を感じていたことがうかがえる。
特任というのは、私も東京大学先端科学技術研究センターで経験した。私の場合は、「特任研究員」だった。特任というのは、一般の教員とは身分が異なり、採用の経過も違う。一般の教員なら、業績審査ということが必至で、昇格する場合にも、業績が問われる。ところが、特任は、大学が給与を直接支払うわけではないので、採用の仕方も違う。私の場合は、プロジェクトの方から給与が出ていた。
もっとも特任は、大学によってその在り方が異なる。一律に基準があるわけではない。ただ、一般の准教授と、特任准教授とは性格が違うのは明らかで、それが外部の人間にはよくわからない。現在の大学のあり方は、昔とはかなり違う。雇用の仕方も多様化し、流動化している。その点を踏まえないと、事態を正確に理解できない。難しいものだと改めて思う。
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