1月21日(火)岩波文庫版プルースト『失われた時を求めて』全14巻を読み終えた
今日の朝日新聞に、岩波文庫版のプルースト『失われた時を求めて』が完結したという記事が出ていた。
実は、私も、この岩波文庫版全14巻を昨日読み終えたばかりだった。
1が出たのが2010年11月。そのときから新しく出るたびに買い、それを読んできた。刊行の間隔がそれぞれかなりあり、読み終えてから次が出るまで時間があるというのが普通だった。
最初の頃は、夏休みの楽しみのようなところがあり、海外のリゾートで読んだりもしていた。
とにかく長い小説で、サロンでの会話のシーンが延々と続いたりするのが特徴だが、恋あり、同性愛あり、政治ありと話題はさまざまで、全体小説の趣がある。プルーストは、どうやらこの小説を40代のときに書いていたらしい。これは、漱石の創作期間と重なる。亡くなった時には、今の感覚では若い、51歳だった。最終巻では老いの問題が扱われているが、現代だと40代の終わりに老いについて書くのは難しいかもしれない。
はて、『失われた』を読み終えて、次は何を読もうか。長い小説はいくらでもあるが、選択は難しい。『源氏物語』でも読もうか。そんな気はしている。
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