1月31日(金)国立能楽堂で「二人静」を観る
昨日は夜国立能楽堂へ行った。目当ては能の「二人静」。その前に、野村万作氏の話があり、狂言は「痩松」。
今回の公演を見に行ったのは、歌舞伎座の昨年10月の公演で、玉三郎と児太郎による「二人静」を見たから。そこで、いろいろ疑問を感じ、能を観たいと思ったら、ちょうど1月に公演があるのを知り、申し込んだ。
一つの疑問は、社家の存在。普通ワキは僧侶だ。しかも、社家が静の霊を弔うことになる。社家はそうしたことをするものなのだろうか。能を見てもここはよくわからなかった。
もう一つは、舞い方。歌舞伎では、面をつけない。だから、シンクロしても何ほどのことはないが、能だと二人とも面をつけている。面をつけると、視界が極度に狭まるらしい。それでもシンクロして舞うのは難しいだろう。そこを観たかった。
実際の公演でも、とくに序の舞になってからは、地謡もなく、囃子だけ。そこで二人が同じふりで舞うのは相当に難しそうだ。字幕の解説では、やがて一心同体になると書かれていた。果たして今回、それがどこまで実現されたのか。比較のしようがないのでわからないが、序の舞になって、緊張感が相当に増したのは事実。また、別の演者で見てみたい。
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