5月26日(火)納豆を買い占めたのはもしかしたら本能にもとづくものだったのかもしれない
緊急事態宣言が解除された。たしかに、感染者数はかなり減っている。
ところが、世界に目を向けてみると、日本とはまったく違う状況になっている。WHOのダッシュボードでは、日本は左下の西太平洋に分類されている。日本に限らず、この地域だけ感染者が少ないことがわかる。最初に感染が広がった中国でさえ、最近では感染者0という日もある。
なんでこんなに違うのか。BCG説もあるが、専門家もいろいろ言ってはいても、決定打はないようだ。
そこで素人考えだが、人種的なもの、DNAにその違いを求めるのではなく、「風土」に求めるということもあり得るのではないだろうか。西太平洋は、発酵文化が発達している。日本もそうだ。それによって、空間に、発酵を促す細菌が充満している。日本人が韓国へ行って、キムチ臭いと感じるように、日本に外国からくれば、味噌臭いと感じる。そういうことだ。
細菌とウィルスとの関係はわからないが、たとえば、一神教の源流であるユダヤ教の場合、発酵ということに対して否定的だ。それは、ユダヤ教の祭、過越祭に示される。発酵したパンは食べてはならないとされるし、発酵させるものも、その期間は家においてはならないとされる。キリスト教も、ミサのパンは無発酵だ。あらゆるものは神が創造したのであり、そこからすると、勝手に増殖する発酵は、どう扱うか難しいということだろう。
生活空間自体が違う。そうでも考えないと、彼我の違いがわからない。そこに信仰がかかわり複雑な様相を呈している。コロナ騒ぎが始まったころ、納豆が買い占められたのも、もしかしたら、本能的なものだったのかもしれない。日本の知性よりも本能がまさる。動物である以上、そういうこともありそうだ。
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