10月11日(日)久方ぶりの海老蔵
土曜日は、午後、NHK文化センターさいたまアリーナ教室で講義。「疫病から見た日本宗教史」の第1回目で、神話の中の疫病、天照大神のことについて語った。
終わってから大宮へ出て、ソニックシティー。海老蔵の「古典への誘い」の公演。
海老蔵を見るのは、1月以来だろうか。
海老蔵のほかは、実質、九團次と廣松。まことに寂しい。それでも、半分しかはいらないものの2400席もある会場がけっこう埋まっている。1000人近いのではなかろうか。
最初は式三番叟。これが素踊り。それも次に口上が控えていたせいかもしれない。三番叟はまあまあ。
ちょっと不思議だと思ったのは、口上で、ほかの役者が述べているとき、海老蔵が頭を下げていなかったこと。何か所在なげに思えた。
休憩が入って、御所五郎蔵だけが出る「曽我綉侠御所染」。舞踊だが、半分は立ち回り。
これで、4時に始まり5時半過ぎには終わっていた。内容がないことが分かっているのか、最後はカーテンコールのサービス。
口上のなかで、團十郎白猿襲名延期には一言も触れなかった。海老蔵の中にいろいろな思いがつまっているようにも見えた。
« 10月10日(土)柄谷行人さんの『捨てられる宗教』についての書評 | Main | 10月13日(火)講演とネット公開 »
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 9月6日(金)歌舞伎座夜の部は「吉野川」に「勧進帳」(2024.09.06)
- 9月3日(火)秀山祭空海の阿倍仲麻呂を見て改めて染五郎に「ラマンチャの男」をやってほしいと思った(2024.09.03)
- 8月17日(土)台風の中歌舞伎座で納涼歌舞伎を見る(2024.08.17)
- 7月7日(日)今日は都知事選だが昨日は浅草神社での桜月流奉納へ(2024.07.07)
- 7月6日(土)7月大歌舞伎は隠れ3代目猿之助追悼公演か(2024.07.06)
« 10月10日(土)柄谷行人さんの『捨てられる宗教』についての書評 | Main | 10月13日(火)講演とネット公開 »
Comments