10月11日(日)久方ぶりの海老蔵
土曜日は、午後、NHK文化センターさいたまアリーナ教室で講義。「疫病から見た日本宗教史」の第1回目で、神話の中の疫病、天照大神のことについて語った。
終わってから大宮へ出て、ソニックシティー。海老蔵の「古典への誘い」の公演。
海老蔵を見るのは、1月以来だろうか。
海老蔵のほかは、実質、九團次と廣松。まことに寂しい。それでも、半分しかはいらないものの2400席もある会場がけっこう埋まっている。1000人近いのではなかろうか。
最初は式三番叟。これが素踊り。それも次に口上が控えていたせいかもしれない。三番叟はまあまあ。
ちょっと不思議だと思ったのは、口上で、ほかの役者が述べているとき、海老蔵が頭を下げていなかったこと。何か所在なげに思えた。
休憩が入って、御所五郎蔵だけが出る「曽我綉侠御所染」。舞踊だが、半分は立ち回り。
これで、4時に始まり5時半過ぎには終わっていた。内容がないことが分かっているのか、最後はカーテンコールのサービス。
口上のなかで、團十郎白猿襲名延期には一言も触れなかった。海老蔵の中にいろいろな思いがつまっているようにも見えた。
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