3月19日(金)歌舞伎座第2部と新しい除電ブラシ
昨日は歌舞伎座へ行った。第2部だけ。演目は、お馴染みの「熊谷陣屋」と「直侍」。仁左衛門と菊五郎である。
見終わってから知ったが、相模を演じた孝太郎、芸術院賞に選ばれたとのこと。演技に力も入るところだろうが、相模は物足らない気がした。「熊谷陣屋」の世界は、子供を失っても両親が最初平然としているという異様な世界で、それをいかに表現するかにある。その部分が物足らない。いかに普通の母親ではなくなるのか、難しいことではあるけれど、その壁を乗り越えないと名優とは言えないだろう。
ただ、この作品、時代ということを考えると、そこにずれがあるような気もした。作られたのは江戸時代で、作品の感覚は近世の、今に通じるような感性で作られている。ところが、舞台は鎌倉時代。中世の世界観は、近世とは異なる。最後熊谷が出家して、法然のもとへ行くわけだが、いつもそこが納得できない。熊谷はいったい何を思っているのだろうか。江戸的な世界のなかで、中世を演じることの矛盾があるような気がする。直侍は、菊五郎が元気ならそれでいいと思った。
終わってから、サウンドクリエイトへ。先日注文したユキムの除電ブラシが届いた。
使ってみたが、たしかに効果はあるような気がする。これからが楽しみ。
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