3月24日(水)菊之助の鬱屈の無い光秀と満開の桜
昨日は国立劇場へ行った。「時今也桔梗旗揚」を観た。
武智光秀は、菊之助。昨年の三月は小劇場の方で、彼が「義経千本桜」の重要な3役をやる公演があるはずだったのを思い出す。コロナで、公演は中止。配信で見たが、はしょった部分があり、完全なものではなかった。そのリベンジ公演という意味もあるのだろう。
渡辺保先生の評では、菊之助の光秀評価されていなかったが、やはり光秀の鬱屈とした感情がまったく出ていない。以前、松緑で見たのを思い出しながら見ていたが、そこが二人の違いだろう。菊之助は、吉右衛門にならっていて、それがよくわかるのだが、吉右衛門ならこうだというのが演技からわかり、それと程遠いのがもどかしい。これは、人間性ということで、直すことなどできないのかもしれない。どうなのだろう。
国立劇場の外は桜が満開。
公演のあと、編集者と今書いている本の打ち合わせ。曰く、最近では著者と直接に会って話をすることがないという。それもご時世だが、やはりリモートでは伝わらないこと、生まれないことはある。
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