4月11日(日)解説を書いた荒山徹『神を統べる者』の見本が届いた
今度中公文庫になる荒山徹『神を統べる者』の見本が届いた。この本の文庫版解説を私が書いている。
主人公が聖徳太子という歴史小説だ。ただ、事実に即しているというより、著者のイマジネーションがさく裂した物語になっている。
聖徳太子は、日本仏教の原点に位置付けられる存在で、長い間、そこから日本仏教がはじまるとされていた。今日では、そうしたことは事実に即していないととらえられることも多いが、著者は、聖徳太子をインドにまで赴かせ、そこでさまざまな体験をさせている。もちろん、聖徳太子がインドへ行ったことなどないし、中国にさえ行っていない。
解説を書くために読んでいて、私の本を読んでいるのか、普通の仏教についての理解とは異なることが随所に出てくる。だから、私に解説が依頼されたのだろうが、描くのが意外に難しい聖徳太子を興味深い存在に仕立て上げている。
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