5月22日(土)菊之助の鏡獅子は人間国宝級の出来
今は、墓じまいの本を書いている。編集者が墓じまいをしているところで、それで依頼をされた。昨日で最初の3章を書き終える。
午後に鍼治療に行き、顔面神経麻痺は8割を少し上回る回復ぶり。
銀座へ。松屋のカフェで少し食べてから歌舞伎座へ。第3部を見る。
最初は「八陣守護城」。吉右衛門休演で代役は歌六。前に我當で見たが、このシーンだけ見ても何がなにやらよく分からない。
次はお目当ての菊之助の「鏡獅子」。渡辺保先生が劇評で褒めていたので来た。菊之助は前に「藤娘」が素晴らしかったことがあったので、期待を持ってきたが、それに十分に答えてくれた。
今回分かったのは、弥生のなかに、もともと獅子になる力が込められていて、それが躍るなかで次第に高まっていくようになっていることだ。それが、最後、獅子頭を手にすることで、獅子を生かすことになる。弥生のなかにあった獅子の魂が乗り移るということだろう。
それに引っ張られて、花道を引っ込んでいく。獅子は、魂によって生かされたもので、では、弥生はどうなったのか。それが胡蝶で、丑之助の胡蝶には弥生が宿っている。なるほどそういうことだったのかと感心したが、菊之助の踊りは素晴らしい。全体にすきがなく、流れるよう。獅子については、渡辺先生はあまり評価していなかったが、日を重ねたせいか、なかなかよかった。これなら毎日でも見たい。
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