6月4日(金)歌舞伎座でいろいろ文句が言いたくなる「日蓮」を見た
昨日は歌舞伎座6月大歌舞伎第3部を見に行く。
日蓮の降誕800年ということで、新作歌舞伎の「日蓮」が上演された。主演は猿之助で演出も兼ね、脚本は横内謙介。スーパー歌舞伎のコンビなので、全体に「ヤマトタケル」のよう。
久しぶりに筋書きを買ったが、それを見ると、本来は大作を予定していたらしい。それが今の状況で、1時間の短い作品になった。猿之助のアイディアで、日蓮が比叡山を降りるときの話にしたようだ。ただし、そのときのことは日蓮自身も語っていないし、資料もない。あまり注目されていないところで、その分創作の余地があるかもしれないが、のちの日蓮のことが混在していて、見ていると首をかしげるようなところが少なくない。
歴史上はあり得ないことだが、途中、最澄が登場する。その最澄が、下の肖像画そのままの衣装で現れたので、びっくり。笑ってしまった。
日蓮が「南無妙法蓮華経」の題目を比叡山の時代に唱えていたとは思えないし、広宣流布と繰り返すのも、遺文のなかには登場するが、ちょっと違和感がある。筋書きで「専修題目」と出てきたのは、専修念仏から来ているのだろうが、はじめて見る言葉だ。
よかったのは、隼人の日招。先月のお坊吉三と同じく、人物がしっかりしてきた。もっと大役で見たい。
その前に「京人形」。人形は染五郎。前には菊之助や七之助で見てしまっているので、あらばかりが目立つ。それにしても、この演目。展開が不思議だ。人形だけにしぼって、女房が嫉妬するとか、そういう展開にした方が分かりやすいし、面白いのではなかろうか。
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