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一昨日の日曜日は広島へ。新幹線で行くが、やはり長い。4時間。
目的は、次の日、NHKの番組の収録があるから。中国圏の番組だが、コロナ禍の看取りということがテーマ。
困ったのはその日の夕食。街へ出ても店がやってない。日曜日ということもあるが、まん防で臨時休業しているところが多い。入った店も、7時半ラストオーダー。しかもアルコールは出ない。
収録の月曜日は、午前中時間があったので、広島市内を散歩。原爆資料館もまん防で臨時休業。
縮景園というところにはじめて行ったが、ここはこの日から再開。園内を歩いていたら、テレビ局の取材を受けた。
果たして放送されたのやら。
収録の方は、内容が難しいせいか、時間がかかり予定通りには終わらなかった。
よって、品川に着いたのは8時半。新幹線に疲れた。
昨日は、歌舞伎座に出かけようとして、慌てた。チケットを取った日を、予定に間違って入れていた。チケットは10日分。
ところが、第3部の幕間に食事を予約している。これはもったいない。そこで、渡辺保先生が書いていたことがかなり気になったので、第3部のチケットを改めてとることにした。こういうときは思い切ってと、1階の4列目をゲット。
演目は、最初が踊りの「鬼次拍子舞」。はじめて見た。コロナにかかった芝翫も復活し、元気に踊っていた。まずはめでたし。
次が、黙阿弥の「鼠小僧次郎吉」。
菊之助が主役だけに、菊五郎劇団と吉右衛門劇団の合同公演という趣で、それが、いつもの黙阿弥とは違った味わいになった。
黙阿弥の得意とする盗賊ものだが、義賊がいかに矛盾したものかを描いている。菊之助のクールさがいい。息子の丑之助もしっかりしている。
歌六が、花道の奥でせっかくあった息子との別れを嘆くというのも珍しい。その点でも、1階で見た甲斐があった。
最後に、これも復帰した彦三郎が出てきたが、これもいい。
チケットは無駄になったが、来てよかった。
今日は朝歌舞伎座へ。第1部を見る。
不入り。3階など2列目までしか客がいない。演目が地味で、そんなに客を呼べる役者ではないので、こうなるのか。あるいは、少し値段が上がったことも影響しているかもしれない。
真山青果の「御浜御殿」は、殿様と助右衛門のやり取りがすべて。松緑はセリフが明瞭でとても聞きやすいが、梅玉はそれに対抗するだけの声量がない。今、この芝居を見ると、大義というものを体現することの難しさを感じる。今の世の中とは相当に開きがあるが、それを埋めようがない。
昼は、食堂でいただく。
めでたい焼きがついためでたい焼き膳。はじめて。
最後は「石橋」。鷹之資がやはり素晴らしい。考えてみると、今から16年前の初お目見えがこの演目。父、富十郎にだかれて2歳が見栄を切ったのを覚えている。そのとき、後見をつとめていたのが、錦之助。
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