2月12日(土)歌舞伎座第3部の「鼠小僧」はこれまでとは違う黙阿弥物になっていた
昨日は、歌舞伎座に出かけようとして、慌てた。チケットを取った日を、予定に間違って入れていた。チケットは10日分。
ところが、第3部の幕間に食事を予約している。これはもったいない。そこで、渡辺保先生が書いていたことがかなり気になったので、第3部のチケットを改めてとることにした。こういうときは思い切ってと、1階の4列目をゲット。
演目は、最初が踊りの「鬼次拍子舞」。はじめて見た。コロナにかかった芝翫も復活し、元気に踊っていた。まずはめでたし。
次が、黙阿弥の「鼠小僧次郎吉」。
菊之助が主役だけに、菊五郎劇団と吉右衛門劇団の合同公演という趣で、それが、いつもの黙阿弥とは違った味わいになった。
黙阿弥の得意とする盗賊ものだが、義賊がいかに矛盾したものかを描いている。菊之助のクールさがいい。息子の丑之助もしっかりしている。
歌六が、花道の奥でせっかくあった息子との別れを嘆くというのも珍しい。その点でも、1階で見た甲斐があった。
最後に、これも復帰した彦三郎が出てきたが、これもいい。
チケットは無駄になったが、来てよかった。
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