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我が家では、音楽ソフトのデーターベースアプリ、roonを使っていて、tidalというストリーミング・サービスと契約し、音楽を聴いている。roonを使うと、MQAの技術を使って、ハイレゾ音源もそのまま聴ける。Linnがそれに対応しているからだ。
今回、roon arcというスマホ用のアプリが出来て、スマホでもそうしたサービスが全面的に利用できるようになった。画期的だが、あまり外で音楽を聴かないので、私には今のところあまり意味がないのかとも思うが、意外と使い道があるのかもしれない。オーディオ環境も、10年前と比べたら激変している。
roonの場合、パーマネントで使うと、それなりの額がかかるが、まだこんなに円安でないときに契約してよかったかもしれない。それ以降は一切費用がかからない。ただ、tidalの方は月々かかるので、円安の影響はあるが、数十円のことだろう。
昨日は9月11日。アメリカで、いわゆる「同時多発テロ」が起こってから21年が経った。あの日のことは、いまだに覚えている。
夜のニュースで現場からの中継を見た。そのとき、本当に何を見たのかは、その後さまざまな映像を見てしまったので、混乱しているが、旅客機がビルに突っ込み、そのビルが倒壊したところは、想像を絶するものだった。
私がトランスビューから、『オウム なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』を出したのが、その直前の7月30日。はからずも、タイトルにあることが再び現実のものになった。この本はその後、二巻の軽装版になり、今も出ているはず。
その後、アメリカによるアフガニスタン侵攻があり、イラクとの戦争があった。テロも頻発していた。同時多発テロで世界は変わったとも言われたが、その実態はどうなのだろうか。考えなければならない課題だ。
依然として忙しい。
火曜日は、雑誌『Will』のインタビューを受けて、東中野へ。木村文洋監督の『息衝く』が再上映されて、トークショーに呼ばれる。
政教分離の話を中心にしたが、映画のなかで母親が亡くなるシーンについて、「あのようには人は死にません」と伝えておいた。
水曜日は朝カルで午前と午後に講義。そのまま歌舞伎座へ。
第3部を見る。
「一力茶屋」のような名作は、無駄なところがいっさいない。これはすごいことだと思うが、長年の蓄積なのだろう。そのなかで、仁左衛門、海老蔵、雀右衛門が躍動している。とくに雀右衛門がいい。
次の「藤戸」は、能がもとになっているが、わかりにくい。亡くなったのが幼子なのか、漁師なのかいまいちわからない形になっている。実は同じ人物なのだが、母親が赤子をあやすので、亡くなった大人と結びつかない。
最後、成仏させるのが俗人であるのはいかがなものかと思ったが、元がそうなっているようだ。収穫は、丑之助の踊り。なんでも達者でおそれいる。
今日は歌舞伎座へ。第1部を見る。
日比谷線で渡辺保先生に遭遇し、少しお話をする。お元気。
3年ぶりの「秀山祭」ということで、2世吉右衛門の一周忌追善興行。関係の役者が勢ぞろいした。
最初の吉右衛門作の「白鷺城異聞」は、姫路城で上演したもののようだが、歌舞伎座でやるのにはちょっと物足らない。歌六の宮本武蔵も、主役のようには見えない。勘九郎と七之助が出てきて、ここから本格的にはじまったという感じがした。
次は「寺子屋」で、松緑と幸四郎が交代で松王丸と武部源蔵をつとめる。今日は松王が松緑。
小太郎が、歌昇の次男で、長男とともに初舞台だが、あまりに幼い。台詞何を言っているかわからず。
これだと、とても源蔵に斬られるときに、覚悟を示し、笑ったとは思えない。となると、源蔵は松王に忖度して、小太郎の死を飾ったように見えてしまった。
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