9月8日(木)『息衝く』のトークショーと歌舞伎座第3部
依然として忙しい。
火曜日は、雑誌『Will』のインタビューを受けて、東中野へ。木村文洋監督の『息衝く』が再上映されて、トークショーに呼ばれる。
政教分離の話を中心にしたが、映画のなかで母親が亡くなるシーンについて、「あのようには人は死にません」と伝えておいた。
水曜日は朝カルで午前と午後に講義。そのまま歌舞伎座へ。
第3部を見る。
「一力茶屋」のような名作は、無駄なところがいっさいない。これはすごいことだと思うが、長年の蓄積なのだろう。そのなかで、仁左衛門、海老蔵、雀右衛門が躍動している。とくに雀右衛門がいい。
次の「藤戸」は、能がもとになっているが、わかりにくい。亡くなったのが幼子なのか、漁師なのかいまいちわからない形になっている。実は同じ人物なのだが、母親が赤子をあやすので、亡くなった大人と結びつかない。
最後、成仏させるのが俗人であるのはいかがなものかと思ったが、元がそうなっているようだ。収穫は、丑之助の踊り。なんでも達者でおそれいる。
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