« February 2024 | Main | April 2024 »
午前中は、朝日カルチャーセンター新宿教室で「京都の最強神社」の最終回。まとめと、主に陰陽道について説明した。
教室のある住友ビルが50周年ということで、それを記念したオブジェがあった。最初、住友ビルが建ってすぐに来て、中心から上を見上げた時のことを今でも覚えている。何しろ、超高層がまだ珍しい時代で、しかも建物は三角で、真ん中が吹き抜け。それからもう50年経ってわけだ。
つな八で昼食をとり、銀座へ。サウンドクリエイトに寄る。
WESTERN ELECTRIC 91E プリメインアンプが今日まで聴けるということだが、今後常設されるらしい。
聴いてみたが、マイルスはよくても、キースジャレットはよくない。少し古い録音の方が、真価を発揮する。
RCサクセションのカヴァーズだと、まるで天国から聞こえてくるよう。「帰ってきた酔っ払い」を思い出した。
そのつながりで、昭和歌謡を聞く。低音が効いている。
その後、桜はまだかと日比谷公園に寄ったが、桜はまったく咲いていなかった。
今日は東京女子大学の卒業式に参列した。
今まではそういうことはなかったのだが、今年から学長の発案で、非常勤講師も招待された。ちょうど、私も定年なので、この機会しかないと参列した。会場は講堂。学生以外には教員だけ。卒業生がオルガンで入場した後、賛美歌をうたうところが、いかにもキリスト教の大学。
学位授与の後、学長と学部長があいさつしたが、学生の答辞も、来賓の挨拶もなく、あっさりしたもの。これがコロナ前と同じ形式らしいが、日本女子大のときとはずいぶん違う。日本女子大では、来賓の卒業生が、大学のモットーである「三大綱領」について熱く語ったりしていた。
式が終わって、出たところに黒崎政男さんがいて、たまたま学長や前学長も集まっていたので、挨拶。学長は森本あんり氏で、著書は拝読している。
それから、専攻単位の学位授与式にも出て、なんとそこで挨拶をした。たまたま、以前ゼミを担当していた時の学生の妹さんがいて、お姉さんはどうしているかと尋ねたら、なんと2日前に出産したとのこと。その学生、路線図の美学で卒論を書いていて、去年それを読む機会があった。なかなかの力作。
お母さんもいらしていて、しばしお話をする。
その後、卒業写真にも加わってしまった。全体に予想外の展開だった。
歌舞伎座昼の部へ行く。
寺子屋、追善の傾城道成寺、綱豊卿というラインナップ。
寺子屋が一番良かった。丑之助の小太郎、死を覚悟しているたたずまし。こういうのは今まで見たことがなかった。その雰囲気が後によい影響を与え、全体がよどみなく展開していく。菊之助の松王は、千代などやる人が普通は演じるものではないが、岳父吉右衛門の影響をのぞかせながら、清新な雰囲気。愛之助の詰め方もよい。
綱豊卿は、仁左衛門がとにかく元気。79歳とは思えない、体の使い方に、声。傾城の菊五郎も声はまだまだ元気。
終わってからサウンドクリエイトへ寄り、ギンザシックスのエノテカでワイン。そこから日本橋まで歩いて、更科堀井で蕎麦。やはりうまい。
近くの蕎麦屋と値段はさほど変わらないが、10倍はおいしい。というわけで、いろいろと満足の一日。
昨日は歌舞伎座夜の部へ行った。先代の雀右衛門の13回忌追善。始まる前三越で、弁当を探し、雛祭りらしくちらし寿司を買ったが、それが古市庵という店。福岡が本店のようだが、「伊勢音頭」は伊勢の古市の話。主人公は福岡貢。
先月は勘三郎のやはり13回忌追善だったが、今月は昼の部の「傾城道成寺」だけが、追善の演目。したがって、夜の部はないが、2階ロビーには生前の写真が。生涯、姫だけをやってきたことがよく分かる。
今月活躍したのは、「伊勢音頭」の通しでは、歌昇の奴が元気いっぱいで、あとは高麗蔵の叔母がなかなか。幸四郎は、微妙にうまくなった気がした。魁春の万野はさすが。
「喜撰」では、梅枝が見せた。時蔵襲名が決まってから、やる気がみなぎっている。松緑は、歌舞伎役者松緑というより、藤間勘右衛門という雰囲気が。歌舞伎舞踊より、日本舞踊のよう。
帰りがけ、ミッドタウン日比谷でゴジラに遭遇。私とは同い年。お互いがんばりましょう。
Recent Comments