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午前中は、朝日カルチャーセンター新宿教室で講義。今回から、「神社と日本人」というシリーズがはじまった。神社はこのところ続けているし、これからも続きそう。今回は、日本に特別な神社というものが、日本人の特性をいかに示しているかを考えようとしている。
午後は、昼食が上野へ。国立博物館で、「法然と極楽浄土」。浄土宗開宗850年の記念展。
法然の展覧会はすでに何度か見ている。その点で、法然にまつわるものは珍しくないが、それでは注目されないだろうと、極楽浄土に関連する展示品が少なくない。一番の目玉は、當麻曼荼羅の原本。前にも奈良で見たことがあるが、妻はみたことがない。それにしても、巨大。よくこれだけのものができたと感心する。
他には、髪の毛を織り込んだ南無阿弥陀仏の名号はみたことがない気がした。最後は、狩野一信の五百羅漢図。いつ見ても異様。これも増上寺で全部を見たことがある。新指定の国宝、重要文化財も展示されているが、国宝の二体の仏像。できとしてはそれほどよくない。運慶快慶のめぼしいものが国宝に指定されてしまったので、それ以降になると、やはり技術が劣る。
終わってから日本橋で更科堀井。
プレジデントオンラインに記事を書いた。
私の場合、今回東京女子大で11年間非常勤講師として教え、そのあいだには8年間ゼミも担当した。1990年から95年までは、日本女子大でも常勤で教えた。たんに教えただけではなく、今回、学長の招待で非常勤講師も卒業式に参列できた。これで、二つの女子大の卒業式を体験したことになる。こうした経験をしている人は、いないのではないだろうか。そこから、二つの女子大の比較を試みてみた。
女子大のなかには共学化するところもあるが、教えた経験からすると、女子大には絶大なメリットがある気がした。何よりキャンパスが美しい。東京女子大だと、古くからの建物があり、キャンパスは武蔵野の雰囲気。雪が降った時など、本当に美しい。
写真は、2022年1月。
昨日は、さいたまのNHK文化センターで神社の歴史について講義をした。予定された内容をすべて話せなかったので、来月にまわす。
その後、銀座のサウンドクリエイトへ。最近導入したユートピック電源について相談。
日比谷公園で『資本論』を読みながら時間をつぶしたあと、表参道へ。
ブルーノート東京で、アヴィシャイ・コーヘンのトリオ。
昨年2月、配信で見て気に入ったので、来てみた。すべてソウルドアウトで、追加公演まである人気。場内はいっぱいで、2階席まで入っていた。
お目当ては、23歳だか24歳の女性ドラマー、ロ二・カスピ。とてもパワフルなところは昨年と同じだが、今年はさらにメロディックな要素が加わっていて、よくなっていた。満足の公演。
少しお腹がすいていたので、経堂で魚粋。
日曜日から火曜日にかけて、京都と奈良へ。主な目的は、吉野の桜を見ること。今まで行ったことがなかった。
初日はまずは京都へ。
哲学の道へ行ったみた。大変な人出で外国人が多い。途中で、東大先端研の玉井克哉さんに出会ってビックリ。彼の方はスーツ姿でカンファレンスが終わってのことらしい。
京都三熊野の熊野若王子神社にも行く。ここには那智の滝を模した小さな滝がある。
夜は祇園かわもとへ。ここまでで桜を堪能。奈良に宿泊。
翌日は、吉野へ。こちらも大変な人で、吉野駅からはバスに乗れなかった。
全体に満開で、美しい。金峯神社や吉野水分神社にも寄る。途中、バスに乗ったのがよかったが、下りが長くこれは大変。
中千本で、前方に煙が上がっていた。火事かと思ったら、護摩行だった。大峯山護持院桜本坊。火渡りも体験。さほど熱くはなかったが、足の裏が真っ黒に。
奈良にもう一泊。
火曜日には春日大社へ行く。多分3度目かと思うが、全体を見たのははじめてかもしれない。
新しく国宝館もできていて、こちらは人がいなかったが、かなり楽しめた。
歌舞伎座へ行く。昼の部と夜の部をともに見る。
昼の部、「引窓」は、東蔵。さすが人間国宝。梅玉と松緑は、ちょっとバラスが悪い。
「七福神」は、さしたることもなし。
「夏祭」は、俄然愛之助がよい。上方歌舞伎の役者だからこその自然さ。最後の愁嘆場、これまで見たのとはずいぶん違っていた。
夜の部は、「於染久松色読販」は仁左衛門と玉三郎の名コンビだが、意外と活躍する丁稚や番頭が、もっとできる役者であれば、さらに面白くなるのではなかろうか。そういう配役にはならない演目のようだが。
「神田祭」も、仁左衛門・玉三郎で軽快で華やか。
最後の「四季」。あまり期待していなかったが、夜の部では一番面白かった。
秋の山田流筝曲、中能島実香の歌がいい。中能島弘子さんの娘さんだろうか。情報がない。
最後の冬、左近が芯をつとめて、なかなかの出来。筋書きを読んだのと、構成が違う気がする。途中で、左近を芯にもってきて、全体が変わったのではないか。手の動きに最近注目していたが、女形として楽しみだ。
自分が書いた文章が大学の入試に出ることがある。
今回は、関東学院大学の国語に、『「ひいき」の構造』から出題された。
よく自分の文章でも、問題は解けないと言われるがどうなのだろうか。
面倒なので、解答はまだ試みていない。
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