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昨日、一般社団法人池田創価学会のセミナーで講演を行った。その要旨をnoteにまとめてみた。
https://note.com/nice_tulip662/n/n274fb5172122
今日はまず入谷へ。入谷の駅など降りた記憶がない。そこから、鷲神社へ。
そこで、明日の娘のアメフトチームの必勝祈願をする。祝詞を用意して、それを妻が読み上げた。
歩いて浅草へ。公会堂。同じ店の客である中村芝晶丈出演の「神谷町小歌舞伎」を見る。たった2日の公演なので、今日が千穐楽。
芝晶丈は、二つの芝居でどちらも第一声を発していて、女形にチャレンジ。
去年もこの公演は見ているが、「弁天小僧」も「高杯」も、あまりよい出来とは言えなかった。
それから一年たった。
演目はどちらも相撲関係で、最初は「角力場」。歌之助の長吉が軽妙な味を出している。橋之助の濡髪は、ちょっと役不足。
次は、「一本刀土俵入」で、福之助が主演。客演の鶴松がお蔦。お蔦、相当に入れ込んで頑張っていた。福之助もよい。後半、卑屈さが全体に漂い、それがらしさに結びついていた。
終わってから、芝晶丈に挨拶。葵丸進で天ぷらを食べて帰る。
昨日の午後は銀座へ。高校時代の同級生、羽田功君の奥様がギャラリーで二人展をしているというので寄ってみた。彼とは高校を卒業してから会ってないと思うので、52年ぶりの再会となった。
羽田君は現在、横浜商科大学の学長。久しぶりに会おうと考えたのは、彼が書いたユダヤ人の儀式殺人についての論文を最近読んだから。カフカの研究からユダヤ人問題へと関心が広がった経緯などを聞く。
奥様がスケッチに行くときには同行するようで、その際に、時間があるので自らも絵筆をとるとのこと。いろいろと面白い。
銀座から日比谷線で目黒へ。大鳥神社。去年も行われたが桜月流の奉納。
先日も浅草神社で行われたが、メンバーが相当に違った。棒をふるった松木氏が、少し足を滑らせたのを見逃さなかったのだが、下の畳がすべるらしい。例大祭の最中なので境内は賑やかだった。
昨日は、午前中は朝日カルチャーセンター新宿教室での講座。重源から栄西へ。
昼食は、近くのロイヤルホストで。時間があったので、読書。歌舞伎座へ。
歌舞伎座は夜の部。「吉野川」と「勧進帳」。
「吉野川」は、玉三郎と松緑。それに染五郎と左近。松緑の大判事は2度目。玉三郎の定高は、吉右衛門とのものを見た。吉右衛門とのときは、お互い、人間を超えた存在という印象が強かったが、今回は松緑が相手なのか、人間的。松緑は前回よりも一回り大きくなっている。
左近は所作はよく可憐だが、女形として舞台にあがることがまだ少ないので、セリフ回しは拙い。染五郎は、はかなさをうまく表現している。
「吉野川」だけで2時間。よくぞこうした物語を創作したものかと改めて思ったが、これで十分。その後に「勧進帳」というのは少しもったいない。
幸四郎は、「勧進帳」の弁慶になると人が変わる。弁慶だけやりたいのかとも思ってしまう。これまで何度も見てきたが、他の役をやるときと心構えがまるで違うような気がする。菊之助は、もう少し強く出てもよい気がした。番卒のメンバーが前と違い、少し劣る。
染五郎の義経は、「吉野川」からの連続なので、見ている方は少し戸惑う。
昼の部と夜の部、あまりに重みが違った。
今日は歌舞伎座へ。昼の部だけを見る。
「秀山祭」ということだが、二つ目の演目が弘法大師生誕1250年ということで、夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」なので、あまりそうした感じを受けない。
最初は、「摂州合邦辻」。最近菊之助ばかりがやっている演目で、もう4回目のようだ。
俊徳丸が愛之助で、いくら養子とはいえ、年齢差がないので、あまりその感じがしなかった。俊徳丸と言えば、若い美少年のイメージが強い。
「空海」の方は再演で、メンバーもほぼ一緒。空海の時代と楊貴妃の時代のずれがあり、戯曲に無理がある作品だ。前回もそう思ったが、そこが解消されてはいない。
初演になかったのが、阿倍仲麻呂で、これを染五郎が演じている。これがなかなかよい。そこから、全体がしまった。やはり、彼には祖父をついで、「ラマンチャの男」をやってほしい。
最近訃報の記事ばかりが続いているが、ノンフィクション作家の佐々涼子さんが亡くなられた。
実は、今から12年前の2012年10月、彼女と対談をしている。私の『宗教はなぜ必要なのか』が集英社から刊行され、佐々さんの『エンジェルフライト』 が同社の開高健ノンフィクション賞を受賞されたということでそうした場が設けられた。
その際に、遺体の扱い方について国によって違いがあることには、背後に死生観の違いがあるのではと私が指摘したのに、彼女が驚いていたのが印象に残っている。
脳腫瘍で闘病生活を送り、しかも、それが回復不能ということは前からファイスブックなどで知っていたが、今は脳腫瘍から回復する例もあり、回復されることを願っていたが、それはならなかったようだ。ご冥福をお祈り申し上げる。
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