10月6日(日)土日で歌舞伎座の夜の部と昼の部を見る
昨日土曜日の午後は、NHK文化センターの青山教室で講義。前にやったときはコロナ前なので、5年が経っているらしい。
終わってから歌舞伎座へ。
錦秋10月大歌舞伎の夜の部を観る。
最初は、仁左衛門玉三郎の「婦系図」。泉鏡花の作品で有名だが、読んだことも見たことがない。
主人公の設定が、ドイツ文学者なのに、若いころにすりだったというのがどうもわかりにくい。原作では、少し違うようだが、「湯島境内」の場面は、後から付け加えられたとのこと。その前に、「本郷薬師縁日」と「柳橋柏屋」の場面がつくという上演の仕方は、筋書きを見る限り、はじめてのよう。そこらあたりで混乱が生じているのかもしれない。玉三郎があの独特な演技を見せ、そこが見どころ。
次は「源氏物語」。新作で六条御息所が主人公だが、自己肯定感があまりに低すぎて、いらいらした。最後、染五郎の光源氏が葵上に永遠の愛を誓うのは、光源氏らしくない。
日曜日は、昼の部を見る。
最初は菊之助の「俊寛」。あまり期待していなかったのだが、充実した舞台だった。萬太郎の丹波少将から引き入れられ、誰もが好演。歌六と又五郎の兄弟で舞台の格があがった。最後、俊寛が船にむかってくり返し叫ぶというのは、今までと違う気がしたが、それが悪くなかった。
後は、新作の曽我兄弟もの。勘十郎の振付が、今回はちゃんとしていた。菊五郎の声に張りがあるところは、なかなか。
最後は「権左と助十」。見たはずだが、井戸替えのところしか覚えていなかった。面白いはずの話だが、なんか違う気もした。
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